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てんこ盛だった『太閤秀吉シンポジウム』を聴いてきた

  ―― 秀吉出生の地 中村で、最初の城持ちの地 近江長浜と天下人の地 浪速大坂を結んで

 秀吉の生誕地の名古屋市の中村公園にある中村文化小劇場ホールで、今日(8月21日)の午後、中村区役所主催の『太閤秀吉シンポジウム』が開催された。

 現在、中村区役所では、街の賑わいや地域起しの一環として、観光ルートの整備など秀吉の生誕地に因む各種の事業を推進している。

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 会場となった、350席の中村文化小劇場ホール

 今回のシンポジウムは、秀吉の事跡の啓発に関する初めての試みで、愛知大学山田教授の「秀吉と中村区」の基調講演に始まり、女流講談師旭堂鱗林の「尾張太閤記」の講談を挟み、「秀吉が初めて城や城下町を築いた長浜」の太田学芸専門監と「天下を取った秀吉が築いた大阪城」の北川天守閣館長の講演が行われ、最後に講演者による座談会まで、息をつかせぬ、てんこ盛りの3時間だった。

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 テーマが多分にローカル色の強いと思われたシンポジウムだったが、土曜日(17日)の新聞に記事が取り上げられたのが効を奏したのか、あるいは多角的で多彩な講師陣を揃えた企画だったからか、会場となった350席のホールは、地元に留まらず県内外からの秀吉に関心を寄せる多くの聴衆で埋まった。

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 中村区内にある県立松陰高校の和太鼓クラブによるオープニング演奏

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 主催者である下山浩司中村区長のオープニングのあいさつ

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 名古屋おもてなし武将隊の豊臣秀吉によるショートトーク

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 愛知大学文学部 山田邦明教授による基調講演「豊臣秀吉と中村」

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 女流講談師 旭堂鱗林氏による講談「尾張太閤記」

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 長浜市役所学芸専門監 太田浩司氏による講演「豊臣秀吉と長浜」

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 最近発掘された長浜城の石垣跡
 城跡の一部から4.5mにわたって石垣の遺構が初めて見つかった。

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 大阪城天守閣館長 北川央氏による講演「豊臣秀吉と大阪」

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 豊臣の痕跡を消し去るため、江戸幕府は秀吉の天守台を完全に破却した上に、より巨大な天守を建てた。

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 伏見城で没した秀吉の辞世 「露と落ち 露と消えにし我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」。

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 出演講師による座談会

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○ 講演会と座談会の要旨

 ① 中村区内には、1000年以上前から多くの繁栄した郷や宿が存在しており、その地名は今もその名残をとどめる。

 ② 古文書に様々な記述があり、秀吉の出生・生育の場所は、中村であること以外は確定できない。

 ③ 出生・生育の地だったことから、天下人となった秀吉は中村の郷の年貢を免じたが、朝鮮出兵時に挨拶に来なかったことから腹を立て、免税を中止した。

 ④ 初めて城持ちとなった秀吉は、長浜の城下を整備し、商人・町衆を大事に扱った。また町衆も秀吉に深い好を持ち、江戸時代を通じて現在も変わることがなかった。

 ⑤ 天下人となった秀吉が築いた大坂城は、巨大だったが、後に京都に居を移し伏見で没した。しかし、秀吉の斬新な街づくりは今も大阪に残る。

 ⑥ 江戸幕府は、秀吉の城を完全破壊してより巨大な天守閣を築き、土地税を免ずることで町衆の歓心を買い大坂は商都として栄えた。
  明治以降には秀吉の人気が戻り、昭和の秀吉の天守閣再建には、不況時にもかかわらず今の価値にして600億円の民間寄付が短期間で集まった。

 ⑦ とかく信長や家康が喧伝されることが多いが、中央政権の樹立や大名と家族の集住、刀狩などの秀吉の政策は、お坊ちゃんでは出来ない既成概念を打ち破った政策として、もっと評価されてもよいのではないか。

 ⑧ 今回の講演会を契機に、これから出生地の中村と長浜、大阪とともに、何らかの連携ができるようになるとよい。

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 最後に、駆けつけた河村市長の挨拶で締めくくり、お開きとなった。


20190821 秀吉シンポジウム
















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