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わが家の庭で羽化盛ん クマゼミの羽化とニイニイゼミ

  ―― 神秘的な営みと託された者の責任 

 わが家の玄関先にある金木犀で、今夜もクマゼミの神秘的な羽化が静かに進行している。

 7月の初旬に初鳴を聞いてから、先週は羽化の途中で凶暴な蟻の集団に集られて、哀れにも失敗して落ちて死んだ姿を2度ほど見た。
 しかし、このところ朝になって新聞を取りにいくと、小枝の先に羽化した後の抜け殻を、幾つか見られるようになってホッとしている。

 また先日は、近ごろ珍しいニイニイゼミの羽化が見られたが、今夜はクマゼミの羽化が見られた。


● クマゼミの羽化の進行

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 午後になると、土中から這い出た幼虫は、羽化に適した場所を求めて木の幹を上へ上へと登っていくのが見られる。

 その動きの緩慢さに、思わず頑張れと声をかけたくなるのだ。

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 羽化に適した場所を見つけると、すべての足を動員して逆さまに位置をとり、しっかりと足場を固定してから動かなくなる。やがて日没後の鳥などに襲われない暗闇になるのを待って、まず幼虫の背が縦に割れて羽化が始まる。

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 羽化を始めた成虫の身体は柔らかく、殻から頭を先にして、重力を利用しながら濡れた柔らかい身体を繰り出してくる。

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 ほとんど殻から身体を抜け出した状態。
 翅はまだ小さく折り畳まれたままだ。

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 今度は身体を起こして殻につかまり、重力を利用して翅を下に伸ばしていき、羽化が終了する。

 そのあとは、日の出までの長い時間をかけて、翅や身体が乾いて、それに伴い外骨格が硬化するのを待つだけになる。

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 この時期、こんな神秘的な出来事が、このところわたしの家の玄関先で静かに行われているのだ。

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 この時には複数の羽化が同時に進行した。

 親セミが、木に産みつけた卵から孵った幼虫は、地中に潜ってから8年を地中で過ごすとされる。

 だから8年後に、子供たちが羽化できる環境の保持を、母ゼミがわたしたちに託してここに卵を産んでいったのだとすれば、きっとわたしたちは、その信頼に応えなければならない責任があるのだろうと思う。

 ともあれ、この神秘的な営みの観察・撮影には、ゆっくりと流れる時間につき合う忍耐と、身体を蚊に喰われてかゆい思いをする苦行を克服することを要するのだ。


● 久しぶりに見つけた 羽化したニイニイゼミ

 話は前後するが、先日の初鳴きから10日ほど経ったから、もうそろそろどうかなと思いながら、その夜は庭のオオマツヨイグサ(月見草)を撮影した後、懐中電灯の光を頼りに玄関先の金木犀の幹の辺りを探してみた。

 あった。
 そして、居た。

 初めに木の根元近くに見つけたのは、見慣れたクマゼミやアブラゼミに比べれば、本当に見過ごしてしまうような目立たない小さな抜け殻だった。

 改めて見直すと、その少し離れた上に、脱皮して羽化したばかりのニイニイゼミが、小さな身体を休めて動かずに留まっていた。

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 ニイニイゼミはわたしの幼いころには、街中の公園や神社の林などに普通に見られた小型のセミだったが、気候変動で北に勢力を広げつつあるクマゼミとは逆に、この地方では、近年なかなかお目にかかることができない希少なセミになってしまった。

 それがあろうことか、わが家の小さな庭での羽化を確認したことで、お恥ずかしながら、久しぶりにその夜は少し興奮したのだった。



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