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〇 名古屋城外堀のヒメボタル 2018

―― 夜毎、名城の外堀で繰り広げられる華やかな光の乱舞

 天下の名城、名古屋の都心にある名古屋城の外堀は、築城当時から水のない空堀で、かつては窯業の盛んな瀬戸で生産された陶磁器を名古屋の堀川の水運で港まで運び、そこから輸出するために敷かれた名鉄瀬戸線が走っていた。

 この外堀を通る区間の東大手~堀川は、瀬戸電の「お濠電車」とも呼ばれ市民に親しまれたが、1976年(昭和51年)に廃止され、現在の瀬戸線は「東大手駅」から地下隧道を通って都心の繁華街「栄町駅」まで乗り入れている。

 名古屋城外堀のヒメボタルは、このお濠電車の廃止前後の頃、瀬戸電関係者が堀内の大津町駅周辺で陸生ホタルの群生を発見したとされ、以後ボランティアの手で保護されており、いわば都会の中でホタルが見られる全国的にも珍しい場所となっている。

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 日中の木々が生い茂った外堀と石垣

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 ヒメボタルが見られる、日中の外堀を跨ぐ本町橋周辺
 
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 夜の本町橋周辺

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 日本固有種で陸生のヒメボタルは、その名のとおり体長が7mmと、ゲンジボタルやヘイケボタルより一回り小さく、オス、メスともに発光するが、メスは翅が退化して飛べないので、飛翔するのはオスだけとされている。

 また、ホタルといえば、川辺や田圃で発生するゲンジボタルやヘイケボタルはよく知られるところだが、ひと気のない森林などに発生する陸生のヒメボタルは、一般にはあまり知られることはなく、ホタルは水生のものとの固定概念を持つかつてのわたしのような者にとっては、新鮮で驚かされる存在だ。

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 ゲンジボタルやヘイケボタルの発光は、強さがゆっくりと変化しながら飛ぶので、光跡は線となって残るのに比べ、0.5秒と短いサイクルで点滅しながら飛ぶヒメボタルの光跡は、点線になって写真に写ることになる。

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 外堀の石垣、堤上の林の中を飛翔するヒメボタルの光跡。
 毎年5月の連休以降、夜毎、名古屋城の外堀では華やかな光の乱舞が観られる。

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 日中の外堀の堤上の林と杣道の状況。

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 外堀のヒメボタルの発現する場所は、最初に発見されたかつての瀬戸電大津橋駅跡周辺から、年とともに移動しているかのように思われ、現在は本町橋周辺や愛知県護国神社境内で多く見られる。

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 ゲンジボタルの発光が夕刻の午後8時ごろ以降なのに比べ、ヒメボタルが飛翔し始めるのは午後10時以降から午前2時ごろと遅く、また、発生の時期は5月から6月初旬までとされ、ヒメボタルのピークを過ぎた頃から各地でゲンジボタルの発生がニュースとなる。

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 名古屋城外堀のヒメボタルの情報については、以下のボランティア団体のウエブサイトに詳しい。

 「来て!見て!名古屋城外堀ヒメボタル」
 http://himebotaru.blog.so-net.ne.jp/



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 日中の愛知県護国神社の境内

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 愛用の撮影機材。
 撮影には、三脚、電子レリーズ、レンズフードが必要。
 
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 NHK名古屋放送局が放映した、外堀のヒメボタルの番組。

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 今年の発現のピークは、5月20日の3,340匹だった。

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 今年の出現が、ほぼ終了した旨を告げるボランティア団体の掲示。

 なお、最近のボランティア団体のウエブサイトによると、曇り日の5月28日の深夜1時ごろの気温は20℃、湿度が72%だったとされ、ヒメボタルは全体で69匹が観察されたとのことだ。











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