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〇 今日の一献 JR高山本線の特急「ワイドビューひだ」で行く高山

―― 電化に匹敵する特急形気動車キハ85系車両

 JR名古屋駅から高山方面へ行くには、名古屋駅始発の直通で富山までつなぐ高山本線の特急列車「ワイドビューひだ」が便利だ。
 先日の平湯温泉への旅では、高山駅までこの特急列車を使った。

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 「ワイドビューひだ」用として製造された非貫通タイプの先頭車両
 名古屋駅を発車する09:39分発飛騨古川行の「ワイドビューひだ5号」は、高山まで166.7 kmを営業最高速度120 km/hの運転で、所要時間約2時間30分で結んでいる。

 7両編成の「ワイドビューひだ5号」は、高山到着後に編成の後ろ半分を切り離して飛騨古川に向かう。

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 先頭車両の運転席(キハ85形0番台)
 1989年に導入されたキハ85系特急形気動車で、観光路線を意識して非貫通型先頭車の運転席後部は全面ガラス張り、フロントガラスは三次曲面、運転台上方に天窓(ルーフウインドウ)まである設計で、前面の眺望を確保している。

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 非貫通型先頭車からの前面展望
 先頭部は、前面展望に配慮して大型曲面ガラスとルーフウインドウが使われている。
 列車の両端に連結される車両からは前面展望のパノラマ風景が楽しめる。両端の先頭車両はグリーン車か普通車指定席になっている。

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 先頭車両(普通車指定席)の車内
 先頭車両内のキハ85形0番台は定員60名で、横4列配置の赤基調のモケットが使われた座席は、前後間隔もゆったり配置して快適性を高め、眺望に配慮して通路から座席の床を一段(20cm)高くし窓を広くしたことで、沿線の風景をワイドに楽しむことができる。

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 しかし時にはこの段差が曲者で、道中、わたしたちと言葉を交わすようになった通路を隔てて隣に座ったオーストラリアからの老夫婦のご主人の方が、写真を撮ろうと別の側の窓に移るときに、この段差で躓いて転ぶというハプニングがあった。
 幸い大事には至らなかったが、普通の車両にはない段差が一般の乗客の意識にはないから、注意しないと事故に繋がりかねないことになる。

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 バリアフリーキハ85-1100番台車両は、車椅子の乗降用にドアを広くし床の段差がなく、バリアフリーの洋式トイレや洗面施設も備えている。
 もちろん車内には、バリアフリーフロアや車椅子スペースが設けられている。

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 JR名古屋駅を出発した特急「ワイドビューひだ」は、東海道本線で岐阜駅まで進み、岐阜駅からスイッチバックして方向を変え、高山本線に入る。それに配慮して座席も手動の転式で方向を転換できる。

 高山本線はこの岐阜駅から高山を経由して富山駅に至る全線225.8 kmが単線運転で、電化はされていない。
 かつては電化計画もあったが、輸送需要の減少と国鉄の財政状況から沙汰止みとなり、近年強力なエンジンを備えたこの新型気動車両キハ85系の導入によって、いまや電化に匹敵する所要時間を達成している。

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 10:30 JR美濃太田駅に着 10:32発

 長良川鉄道の観光列車「ながら」が停車していた。
 JR美濃太田駅は岐阜県美濃加茂市太田町にあり、第三セクターの長良川鉄道の始発駅でもある。

 長良川鉄道は長良川の上流に沿って走る、かつての国鉄時代の越美南線で、1986年(昭和61年)から美濃太田 ~ 北濃間 72.1kmを運行している。

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 今年(2016年)4月から運行を開始した「ながら」は、ロイヤルレッドの車体で、金、土、日や夏休みなど年間150日ほど運行されており、車内でスイーツやランチが予約制で楽しめる観光列車だ。

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 車窓から左右に飛騨川や山並みを見ながら国道41号線と平行して走る。
 途中の飛水峡などの観光ポイントでは、名所解説が車内アナウンスで流される。

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 下呂駅を出ると益田川(飛騨川)の第五橋梁を渡る。
 
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 下呂駅を出て益田川の第五橋梁を渡る、「ワイドビューひだ」の編成
 (別日に撮影)

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 12:22 高山駅着。

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 キロハ84形グリーン・普通車の合造中間車両。
 車掌室・トイレを備え、定員56名(グリーン席32名・普通席24名)。

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 運転台を持たない普通車キハ84

 「キハ85 + キロハ84 + キハ84 + キハ85-1100」と「キハ85-1100 + キハ84-300 + キロ85」の7両編成。


● 高山駅で行われる連結作業

 高山駅では、富山からの特急ワイドビューひだの編成車両に連結(増結)作業が行われる。

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  富山発(13:02)の特急ワイドビューひだ14号が高山駅に到着(14:31)する。

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 先頭車は、幌アダプタを取り付けた貫通タイプのキハ85形1100番台で、「キハ85-1100 + キハ84-300 + キロ85」の3両編成。

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 高山駅で待機していた「キハ85 + キハ84 + キハ85-1100」の3両編成が、ホームに入ってくる。

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 停車時間7分間以内での連結作業
 キハ85の貫通運転台付き車輌同士が向かい合い、両方の車両の前方ドアを開けてから、片方の列車が接近して連結器が合体する。

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 キハ85-1100同士が連結された。

 その結果、「キハ85 + キハ84 + キハ85-1100」と「キハ85-1100 + キハ84-300 + キロ85」の6両編成となって、高山駅発14 :38のひだ14号は名古屋へ向かう。


● 新装成ったばかりのJR高山駅

 以前訪れた高山駅は、高山本線の開通に合わせて1934年(昭和9年)に建設された木造大壁造の2階建ての駅舎で、老朽化が目立っていた。

 このためJRと高山市が共同で2014年に建設に着手し、総工費40億円をかけて今年(2016年)10月に橋上駅舎化工事が完成し共用された。

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 新駅舎は、鉄骨2階建て延べ1,900㎡で、エレベーターとエスカレーターを各ホームに備え、内装には飛騨のヒノキがふんだんに使われている。

 また、いままで東口から西口へはアンダーパスで遠回りしていた通路を、駅舎からオーバーパスする120mの東西自由通路「匠通り」で繋ぎ、高山祭の祭り屋台の一部を再現した内装品などを展示するスペースも設けられている。

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 新しく便利になった、橋上駅とホームの構造図

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 待機する特急ワイドビューひだの編成車両が見える。

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 東西自由通路「匠通り」に展示されている高山祭の実物大の祭屋台
 高山祭の祭屋台に付けられる飛騨の匠の彫刻などが部分的に製作・展示され、製作プロセスがわかるようになっている。

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 ついでに、高山市の花のツツジ(コバノミツバツツジ)をモチーフに、「下水」と書かれた下水管マンホールの蓋



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