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〇 今日の一献 渓谷の清流に沿って走る 単線「錦川清流線」

―― 山陽・山陰を巡る旅 その2

 「錦川」は、山口県の北東部の周南市の山地を水源として、岩国市内の渓谷を北から南へ延長110kmを縦貫して流れる県下最大の二級河川だ。

 この錦川の渓谷の清流に沿って走るのが「錦川清流線」で、かつては山陽線岩国駅から途中の錦町まで開通していた旧国鉄の岩日線と呼ばれていたが、赤字が続いたため1987年(昭和62年)になって新たに錦川鉄道株式会社を設立しJR西日本から転換されて開業したものだ。

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 錦川清流線の営業区間は、川西駅から錦町駅間の駅数13駅(起終点駅含む)で、路線距離32.7 kmをワンマン運転で毎日10往復する、全線が非電化の単線鉄道だ。

 すべての列車が岩徳線に乗り入れており、岩国駅 - 錦町駅間で運行されている。

 わたし達の旅は、ここから山陽路を離れ、錦川清流線の下り列車に乗って錦川の上流へ向かい、中国山脈を越えて山陰路へと下ることになる。

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 「清流新岩国駅」の佇まい
 2013年(平成25年)3月に、それまでの御庄駅から改称して「清流新岩国駅」となった。
 駅の北隣に山陽新幹線新岩国駅があり300mの連絡通路で結ばれている。

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 「清流新岩国」 10:07
 改札のない無人駅で、待合室はコンテナ緩急車の車掌室部分を改造したものとなっている。
 わたしたちが乗車を待つホームに、9:51にJR岩徳線「岩国駅」を発車した、サクラを描いたピンクの車両の「NT-3002 ひだまり号」が入ってきた。

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 この日は複数両連結ではなく、ワンマンの単機運転だった。

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 「南河内駅」 10:15
 無人駅で、春先には駅西側の田園地帯が菜の花でいっぱいになるという。

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 「北河内駅」 10:27
 清流線で唯一の上り・下りの列車が行き違う駅だ。
 下り列車が待機する中、車体にカワセミを描いた森のグリーンをイメージした、上りの「NT-3003 こもれび号」(2008年2月導入)がやってきた。

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 この駅の近くにはニリンソウやしゃくなげの群生地がある。

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 無人駅の多い錦川清流線のワンマンカーは、料金徴収器を備える。

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 下り列車は、もっぱら錦川の清流を右に見ながら走る。

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 椋野(むくの)~南桑(なぐわ)間にある「かじかの滝」は観光徐行ポイントとなっており、列車は徐行しながら進む。

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 「河山駅」 10:52
 かつてこの駅は、近くの鉱山で採掘した苦席の積み出し駅だったという。

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 車両の長さは18 m、貫通扉とトイレ付きで、座席はセミクロスシートとなっている。

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 列車内に設置されたお手洗い
 ワンマン列車にトイレを備えているのは、無人駅の多いこの路線では、駅に設置することを省くためとも思われる。

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 「錦町駅」 11:01
 終点の錦町駅に到着する。
 ホームにはブルーの車体の「NT-3001 せせらぎ号」が、車庫にはイエローの車体の「NT-3004 きらめき号」が見える。
 「きらめき号」(2008年12月導入)の車体にはホタルが描かれ、ホタルの光をイメージしたイエローに塗られている。

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 「NT-3001 せせらぎ号」(2007年導入)の車体は、清流をイメージしたブルーに塗られ、アユが描かれている気動車 (NDC)だ。

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 わたしたちが乗ってきた「NT-3002 ひだまり号」(2008年2月導入)の車体は、サクラをイメージしたピンクで、サクラの花が描かれている気動車 (NDC)だ。

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 清流線の終点駅「錦町」の駅舎
 駅舎内には錦川鉄道株式会社の本社があり、駅員配置駅となっている。
 また駅舎内には自動券売機が設置されており、近距離ならJR西日本線との連絡きっぷの発券も可能となっている。
 駅併設の車庫に隣接して、観光用のタイヤ付き遊覧車とことこトレインの錦町駅がある。

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 「錦町駅」の改札口

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 駅舎内にある土産品販売コーナー

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 平成26年度の輸送実績は、年間18万8千人、1日につき312人で、これまでの年間20万人を下回り減少傾向が見られる。

 運行する錦川鉄道株式会社では、沿線自治体などとの協力を得て年間を通じて様々なイベントを企画するなど、観光客の取り込みを図って奮戦しているものの、主力の鉄道事業の営業収支は赤字で苦戦が続いている。

 ● 錦川鉄道株式会社
    http://nishikigawa.com/index.php

    設 立 昭和62年4月1日
    資本金 1億2000万円
    鉄道事業・バス運行事業・遊覧車運行事業・指定管理事業・錦帯橋事業・飲食物沿線土産品販売事業
    従業員 計71名

  平成26年度の決算
    鉄道事業の営業損益 7800万円の赤字
    国、県、沿線市町村からの補助金 8400万円
    当期最終損益 2300万円の赤字
    累積赤字 4600万円
 


● 錦川清流線に乗るまえに 岩国錦帯橋に寄って来た
 錦帯橋は、山口県岩国市の錦川下流の川幅約200メートルに架橋された4つの橋脚を持つ5連の木造の美しいアーチ橋で、全長193.3m、幅50mで日本三名橋に数えられる。

 岩国を訪れるなら一度は見てみたいものだと願っていたが、その望みがかなって錦川清流線の列車に乗るまえに立ち寄ることができた。

 この橋は、吉川広家が築城した岩国城と対岸の城下町をつなぐ橋として、中国の杭州の西湖にある島伝いに連なる6連の橋から着想を得て、木組みの技術を生かし1673年(延宝元年)に架橋されたといわれる。

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 錦川に架かる5連の木造のアーチ橋の姿は、背後の山頂の岩国城と相まって美しい。

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 城下から仰ぎ見た岩国城
 一般に岩国城と呼ばれるこの城は、横山の山頂に建つことから別名横山城ともいい、1608年(慶長13年)に築城された連郭式山城だったが、1615年(元和元年)に廃城となった。
 麓には平時の居館である「土居」が整備されていた。

 現在の天守閣は、1962年にRC造で復興されたものだ。

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 錦帯橋の観光土産『錦帯せんべい』
 橋の袂にある、文政8年(1825年)創業という老舗吉田秋栄堂のいわゆる玉子煎餅のお菓子
 最初はその湾曲した包み紙の姿から、全てが太鼓橋のような大きな煎餅になっていると錯覚したが、そうではなくて小さく食べやすい大きさのお菓子が箱に並んで入っている。こんなの普通ないからアイデアは分かるけど、湾曲した箱が嵩張って持ち運びが不便かもしれない



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