〇 今日の一献  名古屋熱田街園「めだかの学校」

―― ヒメダカの居る池

 名古屋市内の熱田神宮を巡る歩道の北端の道路際に、大小の岩で囲んだ人工の滝からせせらぎの水が流れ込む池が設けられ、辺りに植栽を配備して小規模ながら街に潤いを提供している。

 これは、名古屋市が都市整備事業の一環として、市民の憩いの場所を提供しようと1985年(昭和60年)6月に熱田街園「めだかの学校」として整備したものだ。
 
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 テーブル状の石組みから水が湧き出て滝となって流れ出す。

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 流れ出たせせらぎの水は、隣の大きな池に流れ込む。


 この池には、「めだかの学校」の名前の通り、ヒメダカ(緋目高)が放流されており、毎年4月には、この地区の熱田ライオンズクラブの奉仕活動として、近傍の幼稚園児とともに「メダカの学校の入学式」と銘打って3,000匹を放流しているという。
 
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 ヒメダカの池だからか池の水深は浅い。また、車道側に高木を配し、歩道側には岸辺には周りを低植栽で囲むなど、歩道側からの景観が工夫されている。
 
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 この説明看板がなければ、メダカが池に放たれているとは気が付かない。
 


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 毎年4月には3,000匹が放流されるというけれど、わたしが訪れた8月の暑い日には、それまでに鳥にさらわれるなど「卒業」してしまったのか、メダカを見つけるのが難しいほど数は少なかった。

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 ところで、ヒメダカ(緋目高)は、もともと野生の黒いメダカの色素を欠いた突然変異種で、黄色かオレンジ色をしていることからこの名があるが、普通に観賞魚や肉食魚の餌として販売されている魚だ。
 しかし、中には錦鯉のような錦色のものや、青いラメ色に輝くもの、達磨のように短身の奇形のものもあり、こうした品種は珍重されている。

 我が家には、2年ほど前にブリーダーの友人からいただいたヒメダカが居る。
 最初にいただいたメダカは、新米の飼い主の世話が悪かったのか、その年の冬を越せたのは1匹だけであったので、哀れと思った友人が再び次の年の春に分けてくれたものだ。

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 ヒメダカの成魚

 メダカの成魚は、水温が25℃以上続くころになると産卵をするから、腹が大きくなった雌を見つけたら水草のホテイアオイを入れておくとその根に産卵する。
 
 産卵が確認されたら、卵が付いたホテイアオイを親魚から別の水槽に隔離しておくと、2週間ほどで稚魚が誕生する。
 メダカは卵や稚魚を食べたりするので、この隔離を行う必要がある。
 また、稚魚もその成長の程度に応じて群れを分離しておかないと、共食いをする場合もあるから注意しなければならない。

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 今年の初夏に誕生し、少し大きくなった稚魚。

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 今年2度目の産卵から誕生したばかりの稚魚。
 

 さて、毎朝わたしは、玄関の扉を開けてポストから朝刊を取りに出たとき、玄関脇のメダカの水槽の蓋を開けて餌をやることにしている。
 わたしの足音を感じたメダカたちが水面に上がってきて、元気に餌をついばむ姿に納得しながらも、急いで蓋をして、集まってくる蚊の襲撃を避けるように早々に玄関に入るのが日課だ。
 この玄関脇の水槽は、日光に当って水は緑色に濁り藻が発生し、小さな淡水巻貝も共生する自然のままの小規模な循環が行われているように思う。

 今まで熱帯魚などの淡水魚を飼っていたころには、自分が観賞して楽しむために水槽を家の中に置いて、見やすいように水槽の内側に着く藻などを掃除したり、水を入れ替えたりしてかなりの世話をしてきたつもりだったけれど、生来の飽きやすい性格も手伝ってか、どうしても失敗を重ねる後悔の連続だったような気がする。

 メダカを飼い始めてまだ経験の浅いわたしが言うことはおこがましいことだが、改めて、いまのメダカとの付き合いを通して考えることは、いままでの自分の鑑賞を主体に置きながら良かれと思いながら行ってきた世話も、それは必ずしも魚にとっては基本的に生息環境のためにはなっていなかったのではないかということだ。








〇 今日の一献  御坊さまは、見てござる

―― 名古屋東別院 参道の仏教伝来のモニュメント

 わたくし事ながら、我が家の宗旨は、開祖親鸞の浄土真宗の大谷派だ。
 だから、本山は京都の真宗本廟(東本願寺)ということになるが、信徒は名古屋では、中区橘二丁目にある真宗大谷派名古屋別院(東別院)にお参りすることになる。

 まだわたしが小さかったころ、祖母が「ごぼさまへお参りに行く。」と言って、着物の上に羽織を着て時々外出していたが、幼心に「ごぼさま」とは何だろうと、聞けばよいのに聞かないまま疑問に思っていたが、少し長ずるに及んで、ようやくそれが東別院のことをいうのだと知った。

 昔からこの尾張地方では、親しみを込めて、「御坊さん(ごぼうさん)」と呼ぶそうだが、これを呼び習わしているうちに「ごぼさま」となったものにちがいない。

 
 この夏、暑い日が続いていたある日、パートナーが是非行きたいところがあるからと、連れて行かれたのが東別院近くのかき氷の店だったが、かき氷を食べて涼しくなったところで、久しぶりに別院にお参りしてみようということになった。

 店から少し南に歩いて、名古屋テレビ本社ビルがある東南角の交差点まで戻ったところから、別院の参道が始まる。

○ 別院参道の仏教伝来のモニュメント
 この参道は、交差点から西にある山門までの250mをいい、2003年(平成15年)12月に参道整備が行われ、それまで幅員5mだった歩道は13mに拡幅され、参道入り口にはインド玉石を加工した標識石が置かれている。

 また、山門に至るまでの間には、釈迦の「生誕」から、仏教の悟りの「降魔成道」、初めての布教「初転法輪」、釈迦の入滅「涅槃」と、仏教の「インド・中国への伝来」、「日本への伝来」の6つの場面がレリーフで表現され、イーゼル(架台)に載ったモニュメントにして設置されており、脇にある説明プレートをあわせて読みながらゆっくりと道を辿れば、山門に着くまでには仏教の発生から伝来までの大まかな理解を得る援けとなっている。

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 参道入り口の「東別院参道」の標識石

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 レリーフで表現され、イーゼルに載ったモニュメント
 傍らには説明のプレートがある。

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 6枚のレリーフの最初には、仏教の開祖、釈迦尊の誕生の故事が描かれている。

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 レリーフの内容 その1
 釈迦の「生誕」から、仏教の悟りの「降魔成道」、初めての布教「初転法輪」。

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 レリーフの内容 その2
 釈迦の入滅「涅槃」と、仏教の「インド・中国への伝来」、「日本への伝来」。

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 二つ目の「降魔成道」のレリーフ

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 最後のレリーフ、仏教の「日本への伝来」。
 レリーフと、脇の説明プレートを読みながらゆっくりと道を辿れば、別院山門に至る。


○ 東別院の主な施設

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 「山 門」
 最初の山門は、1757年(宝暦7年)に建てられたが、戦災により焼失し、1968年(昭和43年)に再建された。山門階上には、釈迦如来像、弥勒菩薩像、阿難尊者像が安置されている。

▲組写真 別院 組画像 00-0

 「本 堂」
 古渡城跡地を尾張藩主徳川光友から寄進され、1702年(元禄15年)に別院が創建され、その後二度の再建が行われたが1945年(昭和20年)の名古屋空襲で焼失し、1962年(昭和37年)に改めて再建された。ここでは毎日の永代経や各種法要が行われる。

 「本尊 阿弥陀如来像」
 鎌倉時代の仏師、運慶の長子湛慶(1173-1256)の作と伝えられる。

 「.古渡城趾の碑」
 境内地は古渡城の跡地と伝えられ、織田信秀は那古野城を息子信長に譲り、自らは古渡城を居城とした。信長は、1546年(天文15年)にこの城で元服したといわれ、1548年(天文17年)に廃城となった。

 「東 門」
 戦災を逃れ、別院に現存する最古の木造建造物。

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 「下茶屋公園」
 江戸時代に別院の新御殿の後庭として造営された。
 現在は昔の面影を残しながら名古屋市の都市公園となっている。


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〇 甘味処『柴ふく』のきな粉のかき氷
 この夏、あいも変わらず暑い日が続いていたある日、パートナーが是非行きたいところがあるからと、連れて行かれたのが東別院近くの甘味処『柴ふく』。
 店が12時から開くというので、その間行列(20人)して待つことしばし。
 梁や柱の太い古民家を改装して、5年ほど前に開いたという30席ほどの古色蒼然とした店構え。
 20種類のかき氷メニューの中から、この店お勧めの黒柴(黒蜜+きな粉)をいただきました。
 かき氷にきな粉は初めてだったけれど、甘すぎもなく黒蜜と不思議と合っていて、大人の味でおいしかった。

別院参道 かき氷 組画像 00

 食べ終わって店から出たら、まだ行列が続いていた。

  名古屋市中区大井町1-45(地下鉄東別院駅から徒歩1分)
  営業時間 12:00~19:00 日曜営業(定休日 月曜日)

 
 ところで、むかし祖母の口癖に、「お天道様が見てござる。」というのがあった。
 たぶん、人が見ていないところでも、お天道様がいつも見ているから、陰、日なたのない人間になれという教えだと思う。

 わたしは、ビルの2階にある喫茶店で、窓の外を走る列車を眺めながらコーヒーを飲んでいた。
まだ残暑の厳しい昼下がり、金山のJP中央線に沿った坂道を二人の男子高校生が汗をかきながら上ってくるのが見えた。そのうちの一人が、やおら腰をかがめて飲んでいたジュースの缶を歩道に置いて、そのまま何事もなく歩き去ったのに驚いた。
 後に残されたジュースの缶は、歩道の上で西日にまぶしく輝いていた。

 なお、わたしは見損なったのだが、別院本堂右脇には、1854年(嘉永7年)滋賀県生まれの宮部円法師の「みてござる」の碑があるという。








〇 今日の一献 若さの躍動と目力に魅せられて

―― にっぽんど真ん中祭り2014

 目力(めぢから)とは、目の表情や視線が相手に与える印象のことをいう。
 先日(8月29日)三重テレビの生放送で放映された、「にっぽんど真ん中祭り」(通称:どまつり)の前夜祭を観ていて、画面を通して出演した若い娘(こ)たちの懸命な踊りの躍動と目力に、久々に参ってしまった。

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 どまつりは、30、31日と名古屋市内で繰り広げられるから、若いパワーを直に感じ、お裾分けいただこうと、街に出かけてみようと思った。

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 前夜祭の29日(金)、本祭りの30日(土)、31日(日)と、名古屋市内を中心に開催された第16回にっぽんど真ん中祭りは、出場した209チームのうちでファイナルコンテンストの結果、名古屋学生チーム『鯱』が「どまつり大賞」に輝いて幕を閉じた。
   名古屋学生チーム 鯱 どまつり2014 どまつり大賞受賞演舞 久屋大通公園メインステージ
   https://www.youtube.com/watch?v=y4f53RBgrsc

 主催者の発表によると、期間中3日間の観客動員数は、220万人に上り、過去最高の人出だったそうだ。

 この二日間、別の予定もあったけれど、幸いにもなんとか幾つかのエネルギッシュな踊りを観覧できた。
 おかげで、わたしもいっぱい元気をいただいた。

00P1480416ナディアパーク矢場公園会場

 ナディアパーク矢場公園会場
   「常磐」 どまつり2014 本祭1日目
   https://www.youtube.com/watch?v=-WiaZbUICDw

00P1040932常磐 愛知県一宮市 14回

「常磐」 愛知県一宮市 14回
   常磐(どまつり2014・優秀賞)
   https://www.youtube.com/watch?v=vGe2v7G5_yg

00P1480642CHIよREN北天魁 千葉県千葉市中央区 3回

「CHIよREN北天魁」 千葉市中央区 3回
   CHIよREN北天魁 どまつり2014ファイナル
   https://www.youtube.com/watch?v=Ycq_P0GfEqg

02P1480578あさぎ 愛知県丹羽郡大口町 12回

「あさぎ」 愛知県丹大口町 12回
   あさぎ(どまつり2014・奨励賞)
   https://www.youtube.com/watch?v=UYLFA9sz73U

03P1480549楽夢 愛知県刈谷市 5回

「楽夢」 愛知県刈谷市 5回
   にっぽんど真ん中祭り2014 最終日 【楽夢】 /メイン
   https://www.youtube.com/watch?v=yAQmGFAvTac

04P1480455信州飯田 RANGOKU 長野県飯田市 3回

「信州飯田 RANGOKU」 長野県飯田市 3回
   信州飯田 RANGOKU(どまつり2014)二日目・ナディアパーク
   https://www.youtube.com/watch?v=KoWLRF5P6Ww

05P1480380 「甲斐◇風林火山」 山梨県上野原市 1回

「甲斐◇風林火山」 山梨県上野原市 1回
   「甲斐◇風林火山」 (どまつり)
   https://www.youtube.com/watch?v=mjNgHLAT02c

06P1040691夢道源人 愛知県名古屋市中区 15回

「夢道源人」 名古屋市中区 15回
   夢道源人 どまつり2014前夜祭
   https://www.youtube.com/watch?v=IyBU6lUlw8w

07P1040726大阪大学お祭りダンスサークル”祭楽人” 大阪府豊中市 3回

「大阪大学お祭りダンスサークル”祭楽人”」 大阪府豊中市 3回
   大阪大学お祭りダンスサークル”祭楽人”(どまつり2014)二日目・ナディアパーク
   https://www.youtube.com/watch?v=XUC676HjJWE

08P1480329 「甲斐◇風林火山」 山梨県上野原市 1回

「甲斐◇風林火山」 山梨県上野原市 1回
   第16回ど真ん中祭り2014~「甲斐◇風林火山」 (大津通東)
   https://www.youtube.com/watch?v=kQ3AYmvW2Es

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 ナディアパーク南の矢場公園会場


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 暑い日が続いたが、出場チームの若さの躍動と目力に魅せられて、わたしはカメラを抱えて街中を歩き回った。
 「踊る阿呆と観る阿呆、同じあほなら踊らにゃ、損そん。」とは、まさに言い得て妙。
 若さというのは、きっと年齢でいうのではないと思うのだ。

 かくして、名古屋の夏に定着した、躍動感あふれる祭典は終わった。



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