〇 尾張地方の藤の名所の一つ 江南の「曼陀羅寺公園」に行ってきた

―― 60年を経て、園内を所狭しと大きく枝を広げる藤の花の競演
 
 14世紀に開山したという西山浄土宗の古刹、日輪山「曼陀羅寺」の境内に植樹された12種約60本の藤の花が、今を盛りに垂れ咲き競っていた。

 60本というと少なく思えるけれど、1953年(昭和28年)から檀家組織が藤の名所にしたいと境内に植樹を始めたという藤は、60年を経て太い幹に育って園内を所狭しと大きく枝を広げている。

 長く続く75mの藤の棚から垂れる花房は、早咲き、普通、遅咲きと品種によって咲く時期が少しずつ違うことから、紫・紅・白の長く優雅な房や短く可憐なものまで見事に咲き競い、長い期間見頃を楽しむことができる尾張地方の名所になっている。

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 白カピタン藤や六尺・九尺藤が咲く藤の棚

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 藤は60年を経て、太い幹に育って大きく枝を広げている。

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 華麗な牡丹と九尺藤の競演

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 曼陀羅寺公園には牡丹も多い。

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 蕾は濃いが、開花すると薄い紅色の花で、遅咲き種の「本紅」

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 香りが強くブドウの房のように濃紫の花にボリュームがある、別名牡丹藤の「八重黒龍」

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 藤の咲き誇る中で各種のイベントが開催される今年(2017年)の第52回『江南藤まつり』は、5月7日(日)まで。入場料無料。

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 曼陀羅寺の第52回『江南藤まつり』の案内パンフレット

 『江南市観光協会 | 藤まつり特設サイト』
 http://www.konan-kankou.jp/fujimatsuri/


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 曼陀羅寺公園の施設案内図
 愛知県江南市前飛保町寺町202「曼陀羅寺公園」


 〇 喫茶店のモーニングサービス。
 
 ところで、尾張地方の喫茶店のモーニングサービスは有名だが、発祥の地といわれる一宮のそれは「凄い」とは聞いていたけれど、帰る途中にたまたま休憩のために寄った喫茶店のモーニングサービスは、本当に凄かった。

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 コーヒーを注文すれば、マカロニのサラダ、餡とジャムの載ったバタートースト、茶碗蒸しが付いてくる。最後の締めは昆布茶が出た。これで360円なり。

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 一般に、モーニングサービスは朝の11時ごろまでが普通だが、ここでは午前5時から午後5時の閉店までがサービス時間とのこと。

 一度は最強の一宮モーニングサービスを体験されることをお勧めしたい。




 #江南の「曼陀羅寺公園」、#第52回『江南藤まつり』、#曼陀羅寺

〇 今日の一献 新しい枝垂れ梅の里 『鈴鹿の森庭園』へ行ってきた

―― 一年のうち、開花期の2ヵ月だけ公開される壮観

 地域の写真倶楽部の会長さんからお誘いがあって、三重県鈴鹿市の『鈴鹿の森庭園』へ枝垂れ梅の撮影に行ってきた。

 この施設は、鈴鹿山系の入道ヶ岳の麓に鎮座する、猿田彦大神の総本宮として知られる「椿神社」近くに開設した枝垂れ梅専門の私設研究栽培農園で、八重咲きの”呉服枝垂(くれはしだれ)”を中心に200本もの大木が栽培されている。

 まだ2014年に開設されたばかりの新しい施設だが、大輪の豪華で見応えのある花を愛でようと、平日のこの日も中高年を中心とする花見の客で賑わっていた。

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 八重咲き種の枝垂れ梅の大輪の花は豪華だ

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 古来より伝わる梅と違って、枝垂れ梅の歴史は新しく、江戸時代後期に文献に登場するという。
 現在確認されている枝垂れ梅の品種は42種あるといわれ、ここでは日本最古の品種”呉服枝垂”を中心に200本が「仕立ての匠の技」で育てられている。

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 枝垂れ梅は、一般の梅の開花に遅れて開花時期を迎えるから、桜の開花までの端境期に楽しむことができる。
 
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 全国から集められた各種の枝垂れ梅の古木が絢爛と咲き競う。

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 花のシャワーのような梅林の中で、自撮りする女性たち。

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 鈴鹿山系を背景に枝垂れ畝の大木が植えられ、ゆったりと回遊しながらその景観を楽しむことができる。

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 まだ新しい施設で公開期間も短いからか、土産売店や食事施設も整備されてはいるが、入口ゲートや案内標識などは手造りの簡易なものになっている。
 
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 なお、『鈴鹿の森庭園』は、2月中旬から3月下旬の梅の開花時期だけ一般公開している。

 入場料は大人1,500円と割高感があるが、公開が一年のうちの開花する2ヵ月だけだからやむを得ないのだろう。

 しかしその壮観は、決して期待を裏切らない。

〇 今日の一献  いま満開の月川温泉の花桃


―― 月川温泉の花桃を見てきた。
 
 月川温泉は、長野県下伊那の阿智村にある。前日、恵那にあるパートナーの古い友人の別荘に泊って、そのご夫婦のご案内でここを訪れたのだ。
 恵那ICからは中央高速道路を使って15分、長大な恵那山トンネルを抜けてすぐ、園原ICで下りる。名古屋からでも1時間30分だ。

 岩を噛んで少し激しい清流が流れる、天竜川水系阿知川支流の本谷川の堤沿いなどに、白、赤、ピンクの3,500本という花桃が植えられ、いまちょうど満開だった。


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 花桃は中国原産の桃の花を、江戸時代に日本で品種改良したもので、花を観賞するもので、実は小さく食用にはならない。

 ここの花桃は、月川温泉郷を華やかにする目的で、の旅館関係者が1990年代から植栽を始めたものという。
 
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 本谷川の堤沿いに植えられた花桃は、いまが満開だ

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 この地域では、同村内の昼神温泉郷でも花桃が有名だが、土地の高低差の関係からか花期に差があり、見どころはすでに4月の中旬で終了したが、ここ月川温泉では、5月10日(日)まで「花桃まつり」が開催されている。(2015年)

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〇 今日の一献 伊吹、鈴鹿の山遠く、瓦の波に日はうらら

―― 伊吹山の可憐な花たち

 「伊吹 鈴鹿の山遠く 瓦の波に日はうらら
  三つの時代を貫いて わが学び舎は聳え立つ、、、、」

 これは、わたしの卒業した小学校の校歌だ。
 この歌のように、わたしの住む地域の西には、右に伊吹山、左に鈴鹿山脈がいつも見える。
 冬になると、日本海を渡ってきたシベリアからの強い寒気が、伊吹山を越えて寒風となって吹き降ろす季節風となり、この地方では「伊吹おろし」と呼んで冬の風物詩となっている。

 そんな近しい伊吹山なのに、わたしは、いままで何度も麓の周辺を巡ることはあっても、お恥ずかしながらこの年になるまで、山の頂に立ったことはなかった。

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 伊吹山を背景に関ヶ原を走る新幹線の列車編成


 伊吹山は、滋賀県と岐阜県にまたがる伊吹山地の主峰(1,377 m)で、3億年前に噴火した海底火山が隆起してできた山だとされており、山麓ではそれに由来する海生化石や石灰岩などの分布がみられ、各所に湧き出る豊かな湧水や季節を通して咲く様々な花木の種類の多さなどでも有名だ。
 
 ありがたいことに、開通以来、今年40周年を迎えるという伊吹山ドライブウェイを使って、パートナーとともに岐阜県関ヶ原から東尾根を通って9合目の上平寺越駐車場までバスで上り、そこから西遊歩道を使って山頂を目指した。

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 ドライブウェイ終点の駐車場から整備されている3本の遊歩道のうち、ゆったり歩ける西遊歩道を使えば山頂までは40分程度。

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 斜面に広がるメタカラコウ(雌宝香)の群生
 メタカラコウは、キク科の多年草で、高さは60cmから1mほどなり、フキに似た三角状心形の葉で縁は鋸歯状。
 6月から9月に、下から上へ開花する黄色い頭花を総状につける大型の花だ。

0P1040168アカタテハ

 クガイソウ(九蓋草)に来たアカタテハ(赤立羽蝶)
 クガイソウは、オオバコ科の多年草で、茎は円形で直立し、株立ちになり、80から130 cm程度になる。4から8枚の輪生した葉は、長楕円状披針形で先端がとがる。
 7月から8月に、10-25 cmの淡紫色で穂状の長い総状花序をつける。輪生する葉が層になって茎につくことから、九蓋草の名がある。

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 山頂へ向かう遊歩道
 高木はなく、お花畑が広がる。

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 伊吹山山頂(1,377 m)に立つ、日本武尊の石像 
 古事記によると、伊吹山の神は「牛のような大きな白猪」(伊吹大明神)だったとされ、荒ぶる神がいることを聞いた日本武尊は、草薙剣(熱田神宮蔵)を置いたまま尾張から征伐に向かったが、伊吹山の神に負け、その際に得た病が原因で伊勢の地で亡くなったとする伝説が伝えられている。

0P1040146伊吹風露

 イブキフウロ(伊吹風露)
 イブキフウロは、フウロソウ科の多年草で、高山の雪渓周辺の草地に生える高山植物の一つ。
高さは30から80cm程度で、7月から8月にピンク色の5枚の花弁の花をつける。
 ハクサンフウロ、エゾフウロなどあるが、イブキフウロは伊吹山の固有種で、花弁に切込みがある。


○ 植物分布の特徴
 伊吹山山頂付近の植物群落は、伊吹山特産の植物、北方からの分布の西南限種、石灰岩地を好んで生育する植物、日本海側要素の植物、薬草(民間薬草230種・薬局方薬草19種)といった特徴がある。
 これらは、また近畿地方以南に他に例がない約300種の温帯性及び亜高山性の草木の群生地であることから、2003年7月には、国の「史跡名勝天然記念物(植物天然記念物)」の指定を受けた。

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 この日、わたしたちが見かけたのは、次のような花たちだった。
 (花名が同定できたのは、次の22種。)

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▲組写真 伊吹山の草花 000
▲組写真 伊吹山の草花 20140810-003
▲組写真 伊吹山の草花 20140810-004

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 伊吹山地のある地域は、水系では、北から日本海(若狭湾)、琵琶湖、太平洋(伊勢湾)があって、本州の地峡の様相を呈しており、中山道、東海道などの幹線街道が収束する地でもある。

 伊吹山を巡る日本武尊の伝説は、九州、中国地方を支配下に置いた近畿の古代王朝にとって、伊吹山を境として東方へ順次勢力範囲を拡大していく過程で、最初に恭順した尾張地方を事跡で顕彰し、途中発生した伊吹山麓地方の反乱の鎮圧に向かい負傷した遠征軍の王子の死亡の事実を、物語で古事記に記したものに違いない。

 ここは、高山植物、海生化石、湧水、関ヶ原の戦いなど、わたしの興味をそそる地域となっている。







〇 今日の一献 小さく可憐な水中花「梅花藻」

――  醒ヶ井・地蔵川の梅花藻(バイカモ)

 中山道の61番目の宿、滋賀県米原市の醒ヶ井に行ってきた。
 お目当ては、清流、地蔵川の可憐な「梅花藻」。

 ここ醒ヶ井へは、確かわたしが高校の時に遠足で、一度、この地にある東洋一の規模というマスの養魚場(醒ヶ井養鱒場)へ来たことがあるだけだから、もう記憶も不確かで、この地を訪れたのは今回が初めてといってもいいだろう。

 
 梅花藻の咲く地蔵川へは、JR醒ヶ井駅から南にある国道21号線の信号を渡ってから、すぐに旧中山道にぶつかるから、左に折れて道なりに行けば、石橋が地蔵川を跨いでいるところに出くわす。この橋から右へ行くと、西行に因むという「西行水」があるが、わたしは左の道へと進路をとり、地蔵川の源流で病を得た日本武尊の熱を醒ましたという伝説のある、「居醒の清水(いさまのしみず)」を目指す。

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 この間、地蔵川に沿った旧中山道の宿場には、土蔵を有する屋敷や商店、メンソレータムで有名な近江兄弟会社を創立した米国人、ウイリアム・メレル・ヴオーリズ設計の旧醒井郵便局や旧制小学校、旧問屋場などの町並みが続き、見所が多い。

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 この醒ヶ井地区には、名高い湧水の場所が多く、「七湧水めぐり」の散策も楽しめる。
 これは、そのひとつ、平安期に名がついた「十王水」。

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 地蔵川の流れは、豊富な湧水で一定のように見えるが、それでも緩い傾斜があるから、途中には瀬や淀みが設けられている。
 
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 梅花藻は、キンポウゲ科の植物で、生育期間の大部分を水中ですごす、「沈水植物」の一種に分類され、年間を通じた水温が、10~15度前後の冷水の湧水でしか生育しないというデリケートな植物だという。

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 ここ醒ヶ井では、数年前から住民が絶滅危惧種の淡水魚「ハリヨ」と梅花藻を保存し育てるために、川の清掃、生活排水の流入防止などの活動を通じて、清流を守っており、この期間(7月19日~8月3日)、日没から1時間だけ「梅花藻ライトアップ」のイベントが行われる。

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 梅花藻は、6月から8月を中心に開花し、花芯は黄色で周りを白色の五弁の花びらが囲み、その姿が梅の花に似ているということから、この名がついた。

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 水中から屹立してきた花が水流に抗い、美しい複雑な幾何学模様の波紋を水面に形成する。

 この水草、わたしは前に上高地の梓川支流の清流で見たことがあったけれど、その気質は、なかなか気難しい乙女達のようだ。
 そういえば、たくさん並んで咲く姿を見ていたら、今朝ここへ出かける時にJR名古屋駅で見かけた、コンコースに座って先生の説明に耳を傾ける、(可憐な?)女子高の修学旅行生の一団のように思えた。

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 また、この地蔵川は、湧き水の豊かな特定の水域にしか棲息しないということから、今では滋賀県と岐阜県にしか生息が確認されない「ハリヨ(針魚)」の生息保護区となっており、泳ぐ姿を「醒井宿資料館」の水槽で見ることができた。

 ハリヨは、5~7cmのトゲウオ科の淡水魚で、背に3本、腹に2本の棘を持つことからこの名がある。水温20度以下でしか生息できず、鱗が無く、メスや若い個体は黄褐色で、成熟したオスは青緑となる。
 湧水地の減少や川の汚染で絶滅の危機にあり、環境省によって絶滅危惧IA類に選定されている。

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 梅花藻やハリヨの生育条件である冷たい水が流れる地蔵川沿いの宿場には、真夏とはいえ涼しい風が流れていた。



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