〇 今日の一献  ひとときのスズメとの戯れ

―― 老人の、閑中たまに忙あり

 このところ、爽快な天気が続いている。

 先日マレーシアから帰ってからこの方、この「思い出探しの旅」の連載をいつもの喫茶店でコーヒーを飲みながらまとめているのだが、このところの爽やかなお天気に誘われて、店の外のベランダ席を取るようになった。

 駄文も、読んでいただける方が居ると嬉しくて、結構はりあいが出てきて、いそいそと家で忙しそうにあれこれ探し出したものを素にしながら、ここで書いている。

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 そうしたうちに、店の入口にある大きなケヤキの木のところで、いつもスズメが来て姦しくさえずっているのを知ってはいたのだが、いつのまにかベランダの手すりのところまで来て、コーヒーのおつまみのピーナッツをねだるようになっていた

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 今日は、思い切って、手の上に載せたままスズメに差し出してみたら、若いスズメが餌の誘惑に負けてか、警戒心を解いてわたしの掌から食べてくれた。

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 こんな風にわたしたちが戯れていた時、ふとなにかの視線を感じて見下ろすと、漆黒の猫がじっとわたしたちの様子を覗っているところだった。










〇 今日の一献 水田の主 殿さまガエル

――  殿さまがえるの思い出

 名古屋の西部、中(村)の郷の惣兵衛川用水流域の水田。

 最近、都市化が進んでめっきり水田も少なくなったけれど、それでも小宅の北の小さな水田で米作りをする農家がある。
 植えられた稲が大きく育ちつつあるこの水田では、今やトノサマガエルが主役となって、飛び跳ね、泳ぎ回る。
 

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 トノサマガエルは、日本のカエルの代表的なカエルだが、不思議と関東地方には居なくて、よく似たカエルは、わたしは見たことがないのだが、「トウキョウダルマガエル」というのが居るそうだ。名古屋から西部でも、「ナゴヤダルマガエル」というのが居るそうだけれど、それはごく稀で、貴種になるそうだ。

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 この画像のカエルは、背中線がないからナゴヤダルマガエルのようにみえるけれど、背中線が出てないオスのトノサマガエルのようだ。

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 もう半世紀も前のことだが、わたしが中学生のとき、理科のK先生から明日カエルの解剖の実験をするから捕まえてくるようにといわれていたけれど、誰かが持ってくるだろうと思ってか、誰も持ってこなかったことがあった。

 怒った先生から、「今から15分で捕まえて来い。」と言われて、あわててクラス全員が学校から走り出て、周りの水田で調達して来て授業を受けた思い出があるけれど、今はほんと、都市化が進んで水田が少なくなった。

 麻酔薬のクロロホルムの臭いや、胸骨を切って開腹すると大きく膨らんで飛び出たピンクの肺、培養液の中で心臓が規則正しく拍動していたことなど、命をいただいて生けるものの仕組みの学習とはいえ、今でも鮮明な記憶があります。

 今の生徒達の授業は、どうしているのかなと思う。


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〇 今日の一献 自然が包み込む我家の小庭
―― 貴種か、奇種か、それとも稀種か。カエルの、ぴょん太 再び。
http://2011deko.blog.fc2.com/blog-entry-120.html

〇 今日の一献 とのさまカエルの、ぴょん太
 自然が包み込む我家の小庭
http://2011deko.blog.fc2.com/blog-entry-19.html




〇 今日の一献 今年も、ヒナをかえしたツバメを見てほっとした

―― ヒナの巣立ちを促す親ツバメ 
 
 老人は異変を感じていた。
 「ツバメじゃ…。例年ならもう渡ってきているツバメが、今年はほとんど見えない…。なぜじゃ?」

 これは、1973年に出版された小松左京のSF小説『日本沈没』のなかで、「科学者に大事なモノは、直感とインスピレーションだ!」と信じ、いち早く日本が沈む事に気付いてしまったアウトローな地球物理学者の田所博士が、日本の政財界の黒幕である老人から問われた言葉だ。

 これに対して、田所博士は、異変を感じて問う老人に応える。
 「ツバメだけではない。あらゆる動植物に異変が出ている。」のだと。


 今年の初夏にも、昨年と同じ巣にツバメがやってきて、ヒナをかえして巣立って行った。

 わたしは、営巣するツバメの姿を見ると、いつもホッと安心した気分にさせられる。

 なぜなら、冒頭の昔読んだ『日本沈没』(光文社カッパ・ノベルス、上下2巻)の中で、老人が田所博士に問うこの場面が、今もわたしの頭の中にトラウマのように残っているからだ。

 とある老人福祉施設のコリドールの天井にある巣に、今年もツバメがやってきて、ヒナをかえした。
 
 名古屋市内の、老人福祉施設の軒下にある幾つかのツバメの巣の一つ。
 ここでは今年、2羽のヒナが生育した。
 ヒナは餌をねだって盛んに親を呼ぶが、今まであれほど頻繁にエサを運んでいた親は、ヒナの巣立ちを促すためにもうエサを運ぶのを控えるようになる。2013/07/07

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 では、親はどこにいるかというと、巣の左の2mほど離れたところの施設の壁灯の上にいた。
 親ツバメは、ヒナの呼ぶ声が聞こえないかのように、じっとして動かずにいたが、やはりヒナが気になるのか、時折、巣の方角を覗う仕草をしていた。

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 それから一週間が経って、また施設を訪れたときに見てみたら、もう既に親子ともども去った後だった。


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 小松左京のSF小説『日本沈没』
 光文社カッパ・ノベルス、上下2巻、1973年出版。
 1964年から開始され、9年がかりで執筆された。上巻204万部、下巻181万部の合計385万部を販売し、「空前の大ベストセラー」と評された。
 また、これを原作とした映画(1973年と2006年)、テレビドラマ(1974年)、ラジオドラマ(1973年と1980年)、漫画(1970年代と2006年)も制作された。

 
 〇 1995年(平成7年)1月17日午前5時過ぎに発生した『阪神・淡路大震災』や、2011年(平成23年)3月11日午後2時過ぎに発生した『東日本大震災』と津波、そして原発事故の発生による甚大な大災害の影響で、今も被災された方々の御苦労が続いている。
 一方、近年、伊豆半島沖から遠州灘、紀伊半島沖、四国沖周辺にかけての広域を震源とする、東海地震、東南海地震、南海地震という3つの巨大地震のうち2つ以上の地震が同時発生する連動型巨大地震(3連動地震)の発生確率も高いとされている。
 この地震が発生すれば、超広域にわたる巨大な津波と強い揺れに伴い、西日本を中心として、東日本大震災を超える甚大な人的・物的被害が発生し、我が国全体の国民生活・経済活動に極めて深刻な影響が生じる、まさに国難とも言える巨大災害になるものと想定されており、それへの備えと心構えは、関係各方面のみならず、わたしたち一人一人にもその対応が求められている。

 〇 日本野鳥の会のツバメ全国調査2012の結果
   「ツバメ全国調査2012 結果報告」
   http://www.wbsj.org/nature/research/tsubame/result2012_tsubame.html
 (公財)日本野鳥の会(会長:柳生博,会員・サポーター数:約5万人)が、近年減少傾向にあるといわれるツバメの現状と、その背景の原因を明らかにするため、2012年のバードウィーク(5月10日~16日)を中心に広く全国にツバメの目撃情報を集めた。その結果、全国から合計8,402件の情報が寄せられ、次のことが分かったという。

 1. ツバメの全国分布に大きな変化なし―現時点では、特に分布が縮小している傾向は認められなかった。
 2. 都市でもたくましく生きるツバメ―ここ10年間でツバメが減少したとの回答が高く、多くの地域で個体数が減少している可能性が示唆された。
 3. ツバメ減少の要因として、自由表記で回答のあった933件の情報のうち、カラスによる影響が296件、また糞で汚れるなどの理由から巣が人の手で落とされる事例が216件寄せられ、上位を占めた。

 ツバメは、不思議と人の居る里地里山の他、都市部などでも巣を営み、ヒナを育てる。
 この調査の結果、人を頼りに渡ってくるようにさえ思えるツバメが、受け入れるひと側の生活様式や心の変化で、子育てがうまくいかなくなっている現状が浮き彫りとなったといえる。

(ツバメの巣立ち:リンク)
  〇 今日の一献 今日、若鳥の巣立ちかな
   ―― ツバメの若鳥の巣立ち

   http://2011deko.blog.fc2.com/blog-entry-121.html
 (昨年、この記事で取り上げたこの施設は、最近取り壊しされることが決まったようで、ツバメが巣に帰ってくる前に、いち早く天井部分とともに巣も処分されてしまった。)








〇 今日の一献 今日、若鳥の巣立ちかな

―― ツバメの若鳥の巣立ち

 今度は、頭の中でカチッと音はしなかったが、この画像を整理していて、ふと思い出したフレーズがある。

 生きているのも、相当長くなると、新しいことはなかなか覚えられないものだが、古い記憶というものは頭の中の深いところの奥底というよりも、けっこう浅いところに、幾つもの小さい引き出しが自分の中にあって、いつもはそこに蓄えられているように感ずる。
 だから、その時々の新しい刺激の入力に連動して、関連する引き出しの留め金が外れて開き、急に古い記憶が蘇るような錯覚を覚える場合が、最近ではとみに多くなった。
 
 で、今回はこれだ。
 「花匂う、今日、若鳥の巣立ちかな」
 「今日、若鳥の巣立ちかな」、「昭和36年、3月20日、僕たち、わたし達の卒業式」。

 もう卒業式の季節なぞとっくに過ぎたはずなのに、急に突拍子もないことを言い出したと思われるだろうが、これはわたしの小学校の卒業式で、そのとき児童全員で「呼びかけ」をした時の、出だしの部分だ。
 
 小学校を卒業してから、もう何十年が経つだろうか。

 前書きが長くなったが、この時の呼びかけのフレーズにあった、「巣立ち」という言葉が、今からお話しする「ツバメの巣立ち」に連動したのだ。

 ツバメは、春から夏にかけて日本などの北半球で繁殖し、秋には赤道近くの国に渡り冬を過ごす渡り鳥だという、せいぜいわたしの知識はその程度だ。
 そういえば、昔、日本が冬の頃に訪れた、タイ、バンコクの紅灯の巷(歓楽街)、パッポン通りやタニヤ通りの夕暮れの電線には、たくさんのツバメが留まって鳴き騒いでいて、糞をかけられるのを避けながら歩いた記憶がある。

 6月の初め、仕事帰りの道すがらのとある商店の駐輪場の軒下に、まえからあったツバメの巣にヒナがいることに気がついた。
 店の親父さんに言わせると、偉いもので、ここ何年か続けてこの巣に帰ってきて、ヒナを孵して巣立っていくそうだ。

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 いつの頃に生まれたのかはわからないが、ヒナ特有の「くちばしが黄色い」。大きな口を開けて、精一杯の声を張り上げて親にエサをねだる。(6月4日)

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 親鳥は、雌雄、代る代るエサを運んできては、ヒナ達に均等に与え、またエサの捕食に忙しく飛び去る。
 いつも鳴いていてはヒナも疲れるのか、親が巣を離れたときは、休息とエサの消化時間で、腹が減るまでは静かにしている。(6月7日)

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 多分、この頃が親鳥にとっては最もエサの採取と施餌に忙しい時だろうと思う。親が飛び去る時も、皆で見送るというよりも、早く次を持って来いと言わんばかりの大合唱となる。(6月7日)

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 親の帰りを待つヒナたち。4羽だと思っていたが、6羽であることがわかった。だいぶ大きくなってきたが、まだ産毛が残る。(6月12日)

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 もうほとんど産毛が抜けて、若鳥の体となったが、まだ親鳥からエサをもらうしか術がない。
 アップで撮影したが、ぬいぐるみのようで一番可愛いい時だ。(6月14日)

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 ヒナの体が大きくなって、巣が狭くなったこともあるだろうが、巣立ち前の行動として、ヒナが頭を中にして並ぶ(尾が巣の外にはみ出て見える。)行動を見せる。(6月15日)

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 ヒナは、もうそれぞれ立派に育っており、今にも巣から飛び立ちそうな気配を見せる。親鳥は巣立ちを促すためか、もうヒナにエサを与えなくなる。
 この、巣の端に揃って並び始めると、巣立ち直前行動だそうで、ものの本では、「雛の登檣礼(とうしょうれい)」というそうだ。いずれにせよ、若鳥にとっては、この巣はもう狭すぎる。巣立ちは時間の問題だ。
(6月18日)

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 人間社会とは違って?、「一度巣立つとそれっきり。恩も義理もないのが野生の世界」と聞いていた。
 だから、もう巣立って行ってしまって一羽も居ないだろうと思っていたら、中には夕方になると巣に戻ってくる若鳥もいるようだ。(6月20日)

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 さすが次の日には、すべてが飛び去っていた。(6月21日)
 ここでは、蛍光管を土台にして営巣してしまっているので、店主は何年来、蛍光灯を新しく取り換えないでいる。夜は別の場所からの明かりがあり、それなりに理想的な恵まれた場所なのだろう。


 ところで、ツバメの巣は、泥と枯草などを唾液で固めて造るのが普通で、天敵のカラスなどが近寄りにくい民家の軒先など、人が住む環境と同じ場所で繁殖する。だから、ビルなどに営巣するときでも、2階以上でなく1階の軒先に営巣するようだ。
 通常は新しく巣を作るが、この例のように、古い巣を修復して使用することもあるそうだ。
産卵は、4 - 7月ごろに、3 – 7個を産卵し、抱卵日数は13 - 17日で、主としてメスが抱卵する。その後の巣内での育雛日数は、20 - 24日で巣立ちを迎えるそうな。

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 参考として。この画像は、別の場所で、ビルの1階の換気口の上に営巣したもの。
 両方の親鳥が、同時にヒナに施餌している場面が珍しい。エサとなった、トンボの翅が見える。(6月2日)


 さて、後日談であるが、ヒナの子育て、巣立ちもようやく終わったのだと思って、ホッとしていたある日、この店を通りかかって、ふと気になってあの巣を覗いたら、また親ツバメが巣に入っていた。

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 前回と同じメスのツバメだろうと思われる。抱卵しているのだろうか、わたしの姿を見ても動じる風がない。

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 また、すぐ傍らの電柱には、オスだろうか、巣を見守っているかのようなそぶりを見せて、こちらも動じないでいる。(6月28日)


 実は、昨日(7月24日)の夜、巣を覗いたら、親鳥が居ないなと思ったら、代わりにまたヒナが孵って巣の中に居たので驚いた。

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 資料によれば、1回目の繁殖の巣立ち率は概ね50%程度と推定され、また相当数のつがいがその後2回目の繁殖をするというのだが、、、、。
 しかし、よほどこの場所が気に入ったのか、それともこのつがいの繁殖力が特に強いのだろうか。
 
 いずれにせよ、わたしは、このつがいに対して脱帽することにした。

(なぜなら、先に話した別の場所のビルの軒下の巣は、5か所あったが、初めの巣立ち以来も毎週土曜日の午前中に観察してきたが、このところ再度営巣する気配はないからだ。)

 最後に、巣立ちを終えたヒナや親鳥は、河川敷や溜池の葦原などに集まり、数千羽から数万羽の集団ねぐらを形成して生活し、秋になると、順次南方へ渡りをするという。


〇 ところで、「花匂う、今日、若鳥の巣立ちかな。昭和36年、3月20日、僕たち、わたし達の卒業式」の「呼びかけ」については、またその季節が近づいたころにお話しすることにしよう。
 
  また、このところ、別のところで浮気をしていたので、一か月ほどブログの掲載ブランクがあったが、また真面目にゆったりと続けていきます。

〇 今日の一献 自然が包み込む我家の小庭

―― 貴種か、奇種か、それとも稀種か。カエルの、ぴょん太 再び。

 季節が移りゆくのを快く実感するときは、暑さ寒さの体感の変化だけでなく、何かの拍子に日の長さの微妙な変化とか折々の季節の花の蕾が膨らんだことなどに、ふと気が付いたときだ。
 短期間とはいえ、季節は荒々しい夏だけの、ジリジリ焼け付く赤道直下の熱帯の国に暮らしたことのある者にとっては、四季のある温帯の気候風土の彩の豊かさや優しさは、水がおいしく安心して飲めることと併せて、つくづくこの国は贅沢で恵まれた国なのだと思う。
 
 先日の日曜日、我が家の小庭の庭いじりをしていたら、青紫蘇の下から聞こえた、ガサガサという物音に、一瞬ぎょっとしてたじろいたけれど、それがぴょんと跳んで顔を見せたのはカエルだった。

 そういえば確か昨年も、この時分に顔を見た記憶があって、立ち上げたばかりのわたしのブログの記事のネタに使ったのだった。

〇 今日の一献 とのさまカエルの、ぴょん太(2011-09-18 動  物 )
http://2011deko.blog.fc2.com/blog-entry-19.html

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 今年も棲息が確認された、「ぴょん太」たち。

 今年、わたしは2匹を確認し、画像に撮った。確か昨年は、3匹跳ぶのを確認した。パートナーが毎年そのうちの1匹目を「ぴょん太」と名づけているが、2匹目と3匹目の名前は、以前孫に名前を付けるように手紙を出したが、まだ決まっていないようだ。
 目の良いパートナーによると、今年も3匹いるそうな。だから名前が決まるまでは、まあとりあえず、「ぴょん吉」、「ぴょん助」と少し時代がかった古風な名前でも仮に付けておくことにする。

 ところで、この記事を書くにあたって、少し調べてみたところ、「とのさまカエル」と「ダルマカエル」とは、よく混同されるとのことだ。

 昔から、とのさまカエルなんていうのは、最もポピュラーな種類のカエルで、どこにでも居ると思っていたが、不思議と関東平野と仙台平野には居なくて、代わりに、とのさまカエルに近縁だけれど、脚が短くて達磨のように丸いことから、「ダルマガエル(達磨蛙、学名:Rana porosa)」と分けて呼ばれるカエルが存在するとのことを初めて知った。
 この関東地域のダルマガエルは、「トウキョウダルマガエル(東京達磨蛙、学名:Rana porosa porosa )」と呼ばれるそうな。

 一方、静岡以西の関西方面にもダルマガエルが棲息するそうだが、こちらの方は「ナゴヤダルマガエル(名古屋達磨蛙、学名:Rana porosa brevipoda)」と呼ばれ、愛知県から広島県、香川県と範囲は広いけれど、どこも限られた区域にしか棲息しておらず、その棲息数は減少の一途をたどっていることから、国(環境省:絶滅危惧ⅠB類)も愛知県(絶滅危惧Ⅱ類)も稀少種に指定しているとのことだ。

 それが分かって、ではうちの「ぴょん太」たちは、絶滅危機の稀少種の「ナゴヤダルマガエル」かどうかが俄然、気になってきた。

 うちの「ぴょん太」たちが稀少種生物であるともなれば、ブログの記事にしたりして我が家の場所が特定されるようなことがあれば、早晩怪しからぬ収集家の密猟の対象にもされかねないし、何と言っても、わたし自身が、保存・繁殖のための様々な手当て、工夫や勉強までしなければならなくなるにちがいないのだ。

 それで、改めて資料を引き寄せ、「ぴょん太」たちの画像を眺めなおして、「とのさまカエル」と「ナゴヤダルマガエル」の特徴の違いをつぶさに検分してみた。

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 別の日に撮影した、より拡大した画像で特徴を見る。

① 「とのさまガエル」は、スマートで足が長く跳躍力が強くて、後肢の中指が鼓膜に届くのに対して、「ダルマガエル」は、ずんぐり、足が短いから鼓膜に届かない。(この画像では、腹が大きく、後肢の中指が鼓膜に届かないように見える。「ダルマガエル」か。)

② 「とのさまガエル」は、普通、背中の真ん中に縦の線があるが、「ダルマガエル」は、背中の真ん中に線がないものが多い。中にはある個体もある。(この画像では、背中の真ん中に、緑の縦線がある。)

③ 「とのさまガエル」は、背面の暗色斑紋が融合している。「ダルマガエル」は、それが孤立した紋になっているという特徴がある。(この画像では、背面の暗色斑紋が融合している。)

④ 「とのさまガエル」は、腹部がほとんど白であるのに対し、「ダルマガエル」のお腹は、背中・脇腹から連続した網目状の斑紋が入る。(この画像からでは、判別できない。)

⑤ 「とのさまガエル」は、「ゲッゲッゲゲ」と鳴くのにり対し、「ダルマガエル」は、「ギューギュー」又は「ギギギギギギ、ギーギーギー」と鳴く。(この画像からでは、判別できない。)

 とまあ。こんな違いがあるそうで、特徴の5つの要素のうち、画像で確認できる要素では、①以外の、②、③が「とのさまガエル」の特徴を呈している。さらに、付け加えるなら、このところ夜のベランダでわたしが聞くカエルの鳴く声で、「ギューギュー」又は「ギギギギギギ、ギーギーギー」と鳴くのを聞いたことはない。

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 これが稀少種の「ナゴヤダルマガエル」だという。(借用画像)

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 結局、うちの「ぴょん太」たちは、ごく普通の「とのさまガエル」だと思う。

 そんなことから、これらを総合すると、うちの「ぴょん太」たちは、貴種の奇種で、稀種な「ナゴヤダルマガエル」ではなく、わたしの子供たちと同様に、普通の、ごく普通の子達、「とのさまガエル」であろうとの結論に至って、実は、正直わたしはほっとしているところなのだ。

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 そも自然とはなんぞ。山や海や森や野原だけでなく、人間の住む里や街すらも含んだ、全ての広がりが自然を形成しているのだと思う。そして、その自然が我家の小庭をも優しく包み込んでくれているのだ。だから、通りすがりにちょっと立ち寄って、訪れてくれる動物たちも多い。




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