〇 今日の一献 ボストン美術館所蔵 『俺たちの国芳 わたしの国貞』展を観に行ってきた

―― 同門の対極的な二つの個性が競う浮世絵版画展

 なにもわざわざアメリカのボストンへ行かなくても、ボストン美術館所蔵の厳選された浮世絵が、いつものように向こうの方から名古屋の中区金山にあるボストン美術館にやって来たので、観にいってきた。

 いわずと知れたボストン美術館は、米国独立百周年の1876年に開館した世界の美術品40万点以上を収蔵する全米有数の規模の民営の施設で、そのうち10万点に上る優れた日本の美術品を所蔵することでも有名な美術館だ。

 今回はボストン美術館が所蔵する、江戸後期から幕末にかけて初代歌川豊国の門下で錦絵の黄金時代を築いた人気浮世絵師、国芳と国貞の14,000点に上るコレクションの中から、浮世絵版画の170点を展示する美術展が今年3月から東京、神戸を巡り、ようやく9月10日から名古屋で開催されている。

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 名古屋ボストン美術館の正面入口
 美術館は、名古屋中区の金山総合駅の南にある「金山南ビル」内にある。

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 『俺たちの国芳 わたしの国貞』展の入口
 

〇 『俺たちの 国芳』

 歌川 国芳(1798~1861年)は、江戸っ子の気性で礼儀など好まず、活発で侠気があり、小さなことにはこだわらずその日に得た画料はその日に使い果たしてしまったという性格を反映して、役者絵、武者絵、美人画、名所絵、戯画、春画と、幅広いジャンルの作品がある。
 特に歴史・伝説・物語などを題材にした、大判3枚つづりの大画面に巨大な鯨や骸骨、化け物などが跳梁・跋扈する作品に本領を発揮している。

 このため国芳の描く躍動感あふれる歌舞伎役者や強烈な個性を放つ冒険活劇の男たちに、当時の江戸っ子たちの人気が集まったという。現在確認されている錦絵の作品数は、5300枚余に及ぶ。

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 歌川国芳(髑髏彫物伊達男)
 「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」弘化2(1845)年頃 大判錦絵
 国芳が描く伊達男。山東京伝の『本朝酔菩提全伝』に登場する葬具造りを生業とする任侠。
 さすがネコ好きの国芳、良く見ると、悟助の衣装にネコたちの集まりで髑髏模様が描かれている。

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 歌川国芳(畏怖大海原)
 「讃岐院眷属をして為朝を救う図」 大判錦絵三枚続
 嘉永4 (1851)年頃
 荒れ狂う大海原で、小船に乗った源為朝を巨大な鰐鮫と烏天狗たちが救う、一大スペクタクル・パノラマ作品

 本展の案内パンフレットに掲載された大判三枚続の錦絵。
 わたしはパノラマ写真が好きでよく撮るが、この絵の連続性を奇妙に感じたので良く観ると、理由は絵ごとの繋ぎがおかしいからで、展示場では作品は繋ぎ目に間(ま)を開けて展示されていたので、やはりそうなんだと納得した。

 以下は、絵図を加工して掲載する。 

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 では、どうしてこの間(ま)が生ずるのかと考えてみたが、もともと版木3枚の幅より長い紙一杯に描いた結果、絵の左右の端を版木に合わせるとこのような間ができるのではないかと素人なりに考えてもみたが、本当のところは版画制作技術集団の彫師や刷師サイドからの必要の要から生じたものなのかもしれない。

 しかし、かえってこの間があることで、屏風のようにも見えてきたり、あるいは絵に想像をより膨らませる効果を持つ不思議な微妙空間ともなっているように感じるのはわたしだけだろうか。
 
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 歌川国芳(物の怪退治英雄譚)
 「相馬の古内裏に将門の姫君滝夜叉、妖術を以て味方を集むる大宅太郎光国妖怪を試さんと、爰に来り竟に是を亡ぼす」大判錦絵三枚続
 弘化元(1844)年頃 
 平将門の娘が妖術で操る巨大な骸骨のバケモノが、見る者の度肝を抜く作品となっている。

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  歌川国芳(天下無双武者絵)
 「水瓶砕名誉顕図」大判錦絵三枚続
 安政3(1856)年2月
 保元・平治の乱や源平合戦など、江戸っ子に人気のあった古典軍記物に応えるため、幕府の禁じた戦国時代の物語の武将の名を少し変えることで、建前を通した作品も多い。


〇 『わたしの 国貞』

 歌川国貞(1786~1864年)は、同門の国芳とは真逆な性質で、美麗な身なりを好み品が良く、酒を飲んでも深くは嗜まず、晩年は質素にして財産もあったという。
 その作品は、現代のブロマイドとも言われる役者絵や美人画をよくし、国貞の描く細やで華やかな世界はそこに登場するキラキラと輝く男女に、江戸の女たちが憧れ、夢見る世界でもあったようで、「役者絵の国貞」と評された。
 なお、国貞はのちに三代目歌川豊国を襲名している。

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 歌川国貞(三角関係世話物)
 「八百屋お七、下女お杉、土左衛門伝吉」大判錦絵堅二枚続
 安政 3(1856)年 
 江戸の人気小説や庶民の社会生活を題材にした歌舞伎の「世話物」の絶好のテーマとなったのは、現代にも通ずる男女の三角関係で、国貞は迫真の演技の人気役者を、細やかに、華やかに描き出している。

「大当狂言ノ内 八百屋お七」

 歌川国貞(千両役者揃続絵)
 「大当狂言ノ内 八百屋お七」歌舞伎役者 五代目岩井半四郎 大判錦絵
文化11(1814)年頃

「見立邯鄲(みたてかんたん)」00

 歌川国貞(当世艶姿考)
 「見立邯鄲」団扇絵判錦絵
 文政13/天保元(1830)年 
 当時は、宣伝用ブロマイド代わりに江戸の遊里で働く美人遊女を描いた浮世絵も多かった。
 この絵は団扇絵用に、高級遊女の姿を打ち掛けの柄や装飾品に至るまで、緻密に色鮮やかに描いている。

20151209_kunisada_12歌川国貞 「当世三十弐相 よくうれ相」 文政4, 5(1821, 22)年頃

 歌川国貞(今様江戸女子姿)
 「当世三十弐相 よくうれ相」 大判錦絵
 文政4(1821)年頃
 遊女を描いた美人画が幕府の禁令となると、今度は町家の美人娘たちが多く描かれるようになる。
 国貞はあたかも現代のファッション誌のグラビアのように、艶やかな女性と可愛らしい持ち物や装飾品を画いた。

「浮世人精天眼鏡」団扇

 歌川国貞(今様江戸女子姿)
 「浮世人精天眼鏡」団扇 大判錦絵
 文政13(1830)年頃

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 同門の対極的な二つの個性が競う、ボストン美術館所蔵 の浮世絵版画『俺たちの国芳 わたしの国貞』展は、12月11日(日)まで。



〇 今日の一献 『神の手・ニッポン展』

―― 改めて「極める」とはこういうものだと知らされた。

 現在、名古屋市中区のテレピアホールで開催されている、「人間技とは思えない!神の手を持つ日本人作家の合同展『神の手・ニッポン展』」に行ってきた。

 子供のころから、誰もが一度は手にし、使ったことのある素材で、誰にもまねの出来ないほどの高みに到達した作品を創り出すアーティストたち。

 そうした「神の手」を持つ6人のアーティスト達の作品が、初めて一堂に会する展示会が開催されており、今回それらの作品に触れて、改めて「極める」とはこういうものだと知らされた思いだった。

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 ● 6人の作家
  太田隆司 (紙の魔術師/ペーパーアーティスト)
  島木英文 (遠近法の匠/ミニチュアハウスアーティスト)
  山田卓司 (情景王/ジオラマアーティスト)
  金谷美帆 (ビーズの織姫/ビーズアーティスト)
  SouMa (立体切り絵のプリンセス/立体切り絵アーティスト)
  安部朱美 (昭和の家族のきずな伝道師/創作人形作家)

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 展示場の入口に展示されていた6人の作品群。
 (撮影してよいものとして展示されていた。)

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 太田隆司 -「草むらのシンフォニー」
 (紙の魔術師/ペーパーアーティスト)

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 島木英文 -「農の家 囲炉裏場」
 (遠近法の匠/ミニチュアハウスアーティスト)

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 山田卓司-「プラモデルの日」
 (情景王/ジオラマアーティスト)

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 金谷美帆 -「フィボナッチのバラ」
 (ビーズの織姫/ビーズアーティスト)

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 SouMa -「紙の首飾り」
 (立体切り絵のプリンセス/立体切り絵アーティスト)

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 安部朱美 -「母ちゃんのところまでもうちょっと」
 (昭和の家族のきずな伝道師/創作人形作家)


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 これらの作品がよほど気に入ったのか、わがパートナーは、後日再び、娘や孫とともにこの展示会を訪れたようだ。

 なお、展示会の開催は、9月4日(日)18時まで。
  http://a-files.jp/kaminote-nippon.html



〇 今日の一献 発売100年目の森永のミルクキャラメル

―― 懐かしいミルク味と、プラスワンのおまけ文化の記憶

 コンビニのカウンターで清算を澄ませて店を出ようとした時に、眼の縁に気になるものが見えて、思わず足が止まった。
 いつも見慣れた小さな黄色い箱だけど、このミルクキャラメルの箱には、赤い帯に白抜きで100周年の文字が入っていた。
 
 森永のミルクキャラメルが初めて商品として売り出されたのは、1913年(大正2年6月10日)のことで、当時はバラ売りで1粒が5厘だったそうだから、まさに今年は100周年となるわけだ。

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 わたしがもの心ついたころの昭和25年(1950年)には、このミルクキャラメルの16粒入の箱が20円で、昭和27年になって、小さい8粒入の10円の箱も出る。そして10年後の昭和37~38年ごろになると、高度経済成長と物価の上昇で、同じ20円だが12粒と、数は減るが厚型にして子供に失望させないような計らいで利益を確保するマイナーチェンジが行われたようだが、この辺のことは今でも思い出せる。
 
 ところで、森永のキャラメルで記憶にあるのは、箱の中蓋の裏に、車や飛行機の展開図が印刷されていたことだ。キャラメルを食べた後で、この腰のある紙の展開図に沿ってはさみで切り出して糊をつけて組立てると、小さな模型が出来上がった。

 一方、8粒入の小さい箱の外箱の裏には、確か1954年から「少年画報」に連載が始まった、河島光広(惜しくも夭折し、途中で連載中止となった。)の少年探偵王「ビリーパック」の豆知識が印刷されていたと思う。

 かすかなわたしの記憶では、「肘を立てたところから中指の先までの長さの4倍は、その人の身長の長さと同じになる。」とか、「山で道に迷っても、すずめを見つければ村里は近い。」、「暗い部屋の中で、壁の電気のスイッチを点けるときには、感電しないように手の甲を壁に沿わせながら指先でスイッチを上げる。」などといった今ではたわいもない知識が、図入りで印刷されていたような気がするが、、、。

 こうしたアイデアは、当時の模型ブームや知識・情報に飢えていた子供たちにとっては、毎日親から渡されるお小遣いの範囲内で買えるおやつとしてだけでなく、楽しく遊ぶことができるプラスワンのおまけとして、十分にコストパフォーマンズの高い、価値のあるものだったと思う。

 森永のほかに、明治キャラメルでは色彩付きのペーパークラフトが付いていたし、グリコキャラメルには別箱にさまざまな種類の小さな模型が入っていた。
 変わったところでは、カバヤキャラメルは、引換券を貯めて送ると(貯蓄型)、得点に応じて気に入った模型などが手に入ったし、他に提携先の街の本屋では、「三銃士」、「マクベス」、「若草物語」といった、立派な挿絵付の単行本とも引き換えができた。

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 新製品が続々と発売される時代、たかがミルクキャラメルという一つのおやつ食品が、消費者の口にあったとはいえ、100年という寿命を経て今も変わらず支持され製造し販売され続けていることに、わたしは軽い感動さえ覚えるのだ。
 (同じように、長い年月支持されて来たものでは、例えばお饅頭や羊羹といった和菓子などがあるけれど、それは茶の湯などの喫茶の文化との深い結び付の下で続いているのだ。)
 
 森永のミルクキャラメルの中箱の裏のこうした印刷物は、プラモデルや百科事典の普及と団塊の世代の成人への成長とともに終わったように思う。

 しかし、歯にやたらとくっつくけれど、あの懐かしいミルク味と、プラスワンのおまけで遊んだ楽しかった記憶(おまけ文化の記憶)が、わたしにこの小さな黄色い箱を手に取らせたのだ。

 もう一度レジに戻って、清算を澄ませたら、120円だった。 

〇 なお、世に『森永ミルクキャラメル線香』というものがあるそうな。
 発売から100年もたつと、幼かった消費者も高齢化し、遂には鬼籍に入る。
 泉下の故人の好きだったものを想いを込めて墓前に捧げるためにと、カメヤマ(ローソク会社)が森永製菓とコラボレーションした「故人の好物シリーズ」の線香だが、いまは生産終了して、あるのは在庫のみだとのことだ。


The Morinaga milk caramel reached the year of 100th anniversary from release.
Because it was in 1913 (June 10) that the milk caramel of Morinaga was put on sale as a product for the first time, it is right as the 100th anniversary this year.
Though it cling with the tooth of my mouth too much.
But my fun memories which I’ve played with small toys of freebie and enjoyed good old milk taste that let my hand took this small yellow box to me.




〇 今日の一献 継続は力、数と量とは質を転換する (毎日のお弁当)

―― わたしの毎日の昼のお弁当 

 初めのタイトルを、かなり大げさに書いてしまったのではないかと、のっけから、わたしは少し反省している。
 
 ひとの身体の細胞は、毎日少しずつ変わっていて、普通3か月も経つと、全身の細胞がすべて入れ替わるそうだ。
 これを新陳代謝と言って、胃腸の細胞は5日、心臓が22日、肌が28日で入れ替わり、少し長くかかる筋肉と肝臓が2か月で、骨の細胞は3か月、そして赤血球だと3か月から4か月かかるという。

 だから、老若などによるそれなりの個人差はあるにせよ、この新陳代謝のおかげで、ひとの全身の細胞60兆個が入れ替わるのが、いちおう3か月という計算になるようだ。
 (ただし、一番期待したい脳の細胞は、一生変わることがないそうで、おまけに損傷しても再生されないというから狂おしい。)

 ところで、この身体の細胞を維持し新陳代謝を継続させるために重要なことは、何といっても身体にエネルギーを取ること、つまりは食事の摂取だと思う。

〇 これまでに、わたしが食べてきた昼食
 わたしの若いころには、仕事場で昼休みに食べる昼食は、社員食堂とか職場の近くの飯屋で適当な定食を10分ほどで平らげ、その後必ず同僚と喫茶店に行ってコーヒーを飲みながら雑談や仕事の話をしてから、休憩時間内に職場に戻るというのが普通だった。
 だから、その時々の話の内容は覚えていたが、とにかく満腹になれば満足だったから、昼食の方は、その時何を食べたかにはあまり関心がないままに過ぎてきていた。

 ところがこの数年前から、なぜか急に昼休みの時間が規定上短くなって、昼食を食べにわざわざ外に出かけるのが億劫になって、ランチの専門業者が、毎日職場に届けてくれる弁当を食べるようになった。

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 この日のランチのメニュー
 メンチカツレツ、サバの煮物、大根の煮物、野菜の酢の物、ポテトサラダ、ふきのつくだ煮、大根の漬物、そして暖かいご飯と、味噌汁がついて、その上、楊枝付のお箸まで付いてきた。
こういった、内容の弁当で、毎日、ランチの専門業者が昼までにオフイスへ届けてくれる。これで、値段は300円だ。
 いくらこのところの日本の経済が不況でデフレーションだといっても、安すぎると思うのだが。

①A mince cutlet, ②boiled the mackerel, ③boiled of the Japanese radish, ④vinegared one of vegetables, ⑤potato salad, ⑥butterbur boiled down in soy, ⑦pickles of the Japanese radish and ⑧the warm rice and ⑨soya miso soup which are the contents of this lunch, and provide the chopsticks.
By these contents, the lunch will be delivered to our office every day.
The price is 300 yen!.
The price is too cheap, nevertheless of under the economic recession & the deflation.


〇 いまの昼食は、手造りの持参弁当に
 しばらくの間、ランチ専門業者が届けてくれるランチを食べてきた。

 ところが最近になって、わたしの老化がさらに進んできたからか、ランチに使われている油関係などの食材と濃いめの料理の味付けに、どうも馴染めなくなってきていると感ずるようになっていた。

 それに、ランチの入れ物には仕切られた窪みが7つほどあって、サービスのつもりだろうけれど、それをすべて満たすために7種類の料理で一杯に盛られているから、若い人にはボリュームがあって嬉しいところだろうけれど、わたしにとっては少し多すぎるのだった。

 では、食べられるものを食べられるだけ食べて、あとは残せばよいのだという、至極当然の話になるかもしれない。

 しかし、わたしの場合、戦後に生まれ、復興とともに高度成長と競争社会を生き抜いてきた団塊の世代の身にとっては、食べ物を残すことはお天道様に申し訳なくて、勿体なくてできないという気持ち(貧乏性)が身に染みついてしまっているから、どうしても「お与え」は無理しても平らげるということになるから辛くなるわけだ。

 そんな中、この窮状をわがパートナーに相談したところ、それではと、快く弁当を作って持たせてもらえることになって、以後、わたしはパートナー手造りの弁当持参となったたわけだ。

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 今日のパートナーお手製の、わたしの昼食
これには、わたしの健康を気遣う、愛と願い、そして真心がこもっていると、わたしは勝手に思うのだ。
しかし、よくよく考えてみると、これにより、飲み物を除いて、わたしの一日の朝、昼、晩の食事は、ついに全てを彼女によって支配されたということにも思い当たるのだ。

Today's my lunch.
This is my partner’s made.
I think that this is full of love, intention, a wish and true heart.
As the result of my bringing lunch, I’m able to save my pocket money.
At last, except for my drinks, my meals of the morning, the noon and the evening were ruled all over by her every day.


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 最近4日分の、わたしの昼食
 この弁当には、喉通りの良いようにインスタントだけれど、みそ汁やお吸物の素が付いて美味い。
2段重ねのランチボックスは、今のわたしの昼食としては、量も多からず少なからず、味も濃からず薄からずで、ちょうど良い。

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 25日分のわたしの昼食
 こうして続けて見てみると、毎日、弁当の内容が変わっていて、パートナーの日々の工夫が偲ばれて嬉しい。

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 100日分のわたしの昼食
 昨年(2012年)の8月から始まった、パートナーお手製の、わたしの昼のお弁当も、ついに7か月が経過した。
 ここでは、とりあえずその半分くらいの、100日分の画像を掲載したが、今も毎日の弁当を、律儀にわたしは記録として撮影しているのだ。

 先に書いたように、新陳代謝によって、わたしの身体が3か月毎に新しくなっているのだとしたら、朝・昼・晩とお世話になっているわたしの身体は、彼女の手によって、もう2廻り半生まれかわったことになる。

 今朝もわたしは、出がけに弁当の包みをパートナーから恭しく受け取って、有難くショルダーカバンに入れて持参した。

 こうして、これからも続けてほしいと願うわたしの昼のお弁当は、パートナーによって引き続きわたしの身体の血となり肉となり、力となり、その毎日という数と量の累計が、わたしの身体の健康の質を維持・転換していくのにちがいない。


 

〇 今日の一献 美味しいものに、講釈は要らない

―― わたしたちの「ワインと料理を楽しむ会」

 わたしは、料理店で食事する時に、料理の出来栄えや店の雰囲気の高級感演出を狙ってか、照明をテーブルにスポットで当てたり、妙に周りを暗くしている店や、宮沢賢治の短編、『注文の多い料理店』ならぬ、店主や給仕が、料理や飲み物の食材、調理方法、果てはいただき方までに、やたらと説明や講釈を付ける、いわゆる高級店が苦手だ。
 (特にコンサバなわたしは、創作料理店というのが最も苦手だ。)

 もちろんわたしも、これから自分が食べたり飲んだりして、身体の中に入れようとする物の素性や色合い、香りぐらいにはそれなりに注意を払うけれど、あまり五月蝿く講釈をされると、この店の料理の値段が高いことの言い訳を聞かされているように思えて、妙に勘ぐりたい気分にさせられてしまうのだ。

 要は、美味しいものに、講釈は要らないということだ。
 
 普段、わたしが行く店は、分相応に大体が高級店ではないので、そんな場面にはめったにお目にかかることはないのだが、とにかく高級そうな店ではその可能性が高くなると信じているから、いきおいわたしの足はどうしても高級店を敬遠することになる。
 (いつも高級店を使う私の友人は、そんなもん、はじめに「講釈はいらない。」と言えばよいのだというのだが、、、。)

 ところで、決して高級店とは言えないが、名古屋の都心のホテルの地下にある店で毎月一回開催される、仲間内のささやかなワインと料理を楽しむ集まりには、わたしは不思議と律儀にも欠かさず参加することにしている。
 
 それというのも、ワインといえば、酒の内でも最も講釈の多い酒の一つだが、昔の同窓生の初老の紳士、淑女が10数人集まってマスター・ソムリエの店主が説明するワインの講釈を、(これは多分わたしだけだろうが、)適当に聞き流しながら食事を楽しめるからだ。

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 そんな集まりが始まってからもう何年になるだろうか、2005年7月の画像記録があるそうだから、もうこの会は始まってから7年以上になる息の長い集まりとなっている。
(わたしが誘われて、初めて参加するようになったのが、2006年の9月だった。)

 さて、前書きが長くなったが、メンバーの皆にもいろいろ都合があったりして、ほんの少しのブランクの後、先日開かれた集まりに参加し、久しぶりに楽しんだ恒例の「ワインと料理を楽しむ会」についてご紹介したい。

 いつもの会は、まず初めに当日のワインリストが配布されて始まる。それから、おもむろに一本ずつワインボトルが出され、各自それぞれのグラスに注いだワインを飲みながら、店主の講釈を聞きつつ、順次出される料理を楽しむといったぐあいで進んでいく。

 初めの内は、いつも皆神妙な面持ちで聞いているのだが、アルコールがまわるうちに何本化目かの頃には、気の置けない仲間のおしゃべりの声の方が大きくなって、遂に店主の声がかき消される現象をきたすころ、クライマックスに至る。

〇 当夜のワインは、次の通り。

① ヴァン・ムスー ブラン・ド・ブラン(フランス) 
(Prestige de France Brut Cuvée Spéciale, Vin Mousseux Blanc de Blancs)

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 1926年設立のクレマン・ド・ブルゴーニュの著名な造り手、ルイ・ピカメロのヴァン・ムスー(発泡酒)。スペインのカヴァに使われる葡萄品種(アイレン60%、パレリャーダ40%)から造られる異色のスパークリングワインで、りんごを思わせる豊かな果実味の爽やかな酸とクリーミーな泡立ちが特徴。

② タペーニャ ベルデホ(スペイン)
(Tapeña Verdejo  Vintage: 2008 Alcohol: 12.5%)

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 1861年設立のスペイン最大のワインメーカー“フレシネ・グループ”との連携で、スペイン原産のぶどう品種、「ベルデホ」を100%用いた、タペーニャの白ワイン。
 『タペーニャ』とは、スペインの小皿料理“TAPAS(タパス)”を囲んで楽しい仲間“PENA(ペーニャ)”が集まるという意味から。
 柔らかくまろやかな果実味は、酸味とのバランスもよく余韻には長くフレッシュ感がある。また高いコストパフォーマンスも、お勧めとのこと。


③ ソラール・ビエホ クリアンサ(スペイン)
(Solar Viejo Crianza 2009)

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 1937年設立の名門ワイナリー、リオハDOCa。ぶどうの果実と樽のバランスにこだわったリオハのぶどう品種、「テンプラニーリョ」の凝縮した果実のなめらかでクリーンな味わいのリオハワイン。
 濃いベリー系を思わせる香りに、アメリカンオーク樽由来のバニラの甘い香り立ちが心地よく、果実味と樽のニュアンスのバランスがよいエレガントなワイン。


④ シャトー ボーセジュール(フランス)
(Chateau Beausejour-Becot)
 サンテミリオン村のシャトー・ボーセジュールの歴史はとても古く、サンマルタン教会の修道士たちがブドウの栽培とワイン作りを行ったことから始まり、1700年代にはこのシャトーの記録が出てくるという。
 当夜のワインリストによれば、ブドウ品種は、メルロー及びカベルネ・ソーヴィニョン。
 しかし、このワインが出された時、わたしは、酩酊して中座していたので、残念ながらこのボトルの画像がないから報告を割愛する。


⑤ マディラ (ポルトガル)
(Vinho da Madeira)

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 マデイラ・ワイン(Vinho da Madeira)は、モロッコの西600kmにあるポルトガル領マディラ島産の酒精強化ワイン。標高300m~400mの暑い地域の険しい丘陵の段々畑で栽培されるブドウ品種、ボアル(Boal)のぶどう果汁を発酵させ、ブランデーを加えて樽に詰めたのち、30度から50度の乾燥炉に3~6カ月入れて熟成させるという独特の方法で造られ、最低3年以上貯蔵されたもの。
 スモーキーな香りと仄かなキャラメルの味とデリケートな酸味が特徴。辛口から甘口までさまざまなタイプがあり、辛口のものは食前酒、甘口のものはデザートワインとして飲まれる。
 この日は、店主の助手が、デキャンタリングしてから各自のグラスに配ってくれた。


〇 当夜の料理は、次の通り。

① 八  寸
   ホタルイカの沖漬け、フォアグラとフランスパン、タコとキュウリの酢の物、巻きずし

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② 魚のハーブサラダ
   サンマ、ベビーリーフとミニトマトのサラダ

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③ 豚ばら肉とゴボウ・イチジクの煮込み
   豚ばら肉とゴボウ、イチジクの赤ワイン煮込み。
   ブロッコリーと、パブリカ添え

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④ パンとチーズ
   からすみ、カマンベールチーズとフランスパン。
⑤ デザート
   オーデイナリーカステラとチョコレートカステラ

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 こうして、時には、遥か東京や静岡からの人たちも加わって、いつものように、わたしたちは美味しいワインとお料理に満足し、軽い酔いも手伝って、初老の男女の楽しいおしゃべりに時間の経つのも忘れるうちに、その夜の集まりの大団円をむかえるのだ。

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 『わいんばぁ長濱』
  和風の雰囲気の中で、和洋の家庭料理を食べながら、ワインを楽しむことができる。
  〒460-0008 名古屋市中区栄三丁目1302 プリンセスガーデンホテル B1F
  TEL 052-263-6262

http://tabelog.com/aichi/A2301/A230103/23002285/

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 『わいんばぁ長濱』店主:長濱 昭則 氏 (ながはま あきのり)
 1953年10月 熊本県に生まれる。
 1990年 シニアソムリエ認定試験に合格。
 1999年2月~2005年1月 社団法人日本ソムリエ協会 東海支部長を務める。
 2001年12月 『わいんばぁ長濱』をオープン。
 2010年10月 愛知県で初めての、名誉称号「マスター・ソムリエ」を受賞。


ワイン会ブログ集合写真20121017

 このような集まりが、息長く続いているのも、偏に裏方幹事役の、一人の女性の奮闘によるところが大きい。
 その夜もそれに感謝しつつ、わたしは家路を急いだ。


Our favorite wine bar                        
We've held "The fellows of enjoying wine" at our favorite wine bar "Nagahama" on 14th, October, 2012.
We enjoyed the wine and delicious dishes.
At the Princess Garden hotel B1,Sakae-3chome, Nagoya
Japan

http://tabelog.com/aichi/A2301/A230103/23002285/



わいんばぁ長濱



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