〇 今日の一献 なばなの里の「ゲンジホタル」を観に行ってきた

―― 清流に光跡を引いて舞い飛ぶ 夏の風物詩

 三重県長島にあるなばなの里では、園内に流れる小川のせせらぎにホタルを育てているが、このところホタルの出現がピークを迎えつつあると聞いて、入園パスポートを持つパートナーとともに昨夜出かけた。

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 この季節、なばなの里にある清流では5月下旬から6月下旬はゲンジホタルが出現し、6月下旬から7月上旬がヘイケホタルの時期だというが、どうせ観るなら強く光るゲンジボタルがいいと誰でも思うのか、この日も子供連れの多くの見物客で賑わっていた。

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 草に留まっていたホタルがせせらぎの上を飛び始めるのは、午後8時過ぎころから。
 6月25日までは「ホタルまつり」と称して、閉演時間が午後10時まで延長されているから、先に菖蒲園やアジサイの花を愛でた後、ゆったりと園内のレストランで腹ごしらえしてから小川の岸に行って見ることにした。

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 皆さんホタルをカメラに収めようと自動カメラを操作するが、手持ちのオートカメラでは撮影はなかなか難しい。
 それにカメラからオートフォーカスの赤外線を照射するから、被写体が赤く染まってしまい、わたしの撮影も影響された。
 それはいたしかたないことだが、本気でホタル撮影するなら三脚は必須となる。

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 飛んできたホタルを手のひらに渡してあげたのだが、きっと子供たちには良い思い出になったにちがいない。

 ゲンジボタルの体長は15mm前後で、国内のホタルの中では最大型。
 成虫は、昼には葉などの陰で休んでおり、夜になって活動し、発光して他の個体との通信をしながら出会ったオスとメスは交尾し、交尾の終わったメスは、川岸の木や石に生えたコケの中に産卵するという。
 孵化した幼虫は、清流に棲む巻貝の一種のカワニナを捕食しながら成長するので、ゲンジボタルの発生環境は清流と切り離せない関係にある。

 また、成虫は水分以外は何も食べないといわれ、蛇足だが童謡にある「ほっ、ほっ、ホタル来い こっちの水は甘いぞ、、、」という歌詞は正に正鵠を突いているのだと妙に感心したりもする。

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 先日撮影した、名城外堀のヒメホタルの画像の光跡は点線になっていたが、強く光を発したまま飛ぶゲンジホタルの光跡は、線になって残る。
 
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 夜空の星とホタルの光の競演

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 なお、なばなの里の定点観測では、前日は454匹、6月4日のこの夜は490匹の出現があったそうで、次の日は、510匹と確実に増えている。

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 アジサイの花も菖蒲も、今が盛りだった。

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〇 今日の一献 名城外堀に密やかな光を放つ ヒメホタル

―― 来て、見て、感動 自然が残る都心の中の光の群舞

 名古屋城の外堀に、陸生のヒメホタルが生息するのは知っていたが、昨年は時期を過ぎて惜しくも見られなかったから、今年こそはと夜半にパートナーと出かけた。

 普通は山間部に生息する日本固有種のヒメボタル(Luciola parvula) は、名古屋城外堀などの都心部に生息する例は少なく、全国的にも非常に貴重な存在だという。

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 SONY DSLR-A550
 TAMRON SP-A16 AF17-50mm F2.8
  ISO1600 マニュアル 開放

 ヒメ(姫)の名のごとく固体の身体は小さく、ゲンジボタルのように決して強い光を放たないが、密やかな光を放つ群生が乱舞する姿は誰しも心揺るがすに違いない。

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 ヒメホタルの出現は、名古屋城外堀にある「護国神社」や本町橋周辺で23時から翌2時の3時間ほど。
 ピークが5月末から6月上旬というから、是非、眠い目を擦りながらも一見されることをお勧めする。

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 訪れた5月20日の夜は、気温17.5℃、快晴。
 次の日のボランティアのウエブサイトでは、702匹が確認されたという。
 まだまだ、これからピークに向かうようだ。

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 再度訪れた5月23日の夜は、気温16℃ 晴れ 出現:1,513匹で、いよいよピークに近づく。

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 TAMRON SP-A16 AF17-50mm F2.8
 ISO1600 マニュアル 開放

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 日本固有種のヒメボタル(Luciola parvula)

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 名古屋市中区の大津橋南西たもとに建つ、案内板

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 なお、ここでは心強いボランティアの方々が、午前2時ころまで活動されているので安心だ。

 また、お出かけには、以下のサイトを参考にされたい。

 「来て!見て!名古屋城外堀ヒメボタル」 
 http://himebotaru.blog.so-net.ne.jp/


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 昨年は、6月に入ってからここを訪れたが、残念ながらすでに時期を過ぎて見られなかった。

 もう一度見たいと白いBMWを運転したお母さんと訪れた少女が、落胆しながら帰ろうとするわたしたちに向かって、わざわざ窓を開けて、車の中から「さようなら。また来年お会いしましょう。」と手を振ってくれたのに励まされたのだった。




#ヒメホタル #名古屋城外堀のヒメホタル



〇 今日の一献 小宅の庭で見つけた、アブラゼミの羽化

―― これからも信頼に応えられるだろうか

 先にクマゼミの羽化について書いたけれど、今度はアブラゼミの幼虫が、雨の日の夕方に自宅の同じキンモクセイの樹を上っていくのを見つけた。

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 午後8時ごろ
 羽化する場所を求めて、木の枝を上っていく幼虫。

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 午後10時30分ごろ
 幼虫の背が割れて、成虫の大きな体が出てきて羽化が始まった。

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 成虫の身体をゆっくりと乗り出す。
 脱皮する成虫は白く柔らかいから、幼虫時代の身体より膨張して大きくなる。

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 午後11時ごろ
 幼虫の殻から身体のほとんどが出て、逆さまにぶら下がりながら翅をゆっくりと伸ばしていく。

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 午前1時過ぎ
 幼虫の殻からの脱皮・羽化をすべて終わって、翅も伸び、身体を反転させ、体液を身体の隅々まで行き通らせて成熟・硬化するのをじっとして待つ。

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 このアングルで見ると、羽化が行われている場所は、我が家のほんの玄関先でのことだとわかる。
 
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 午前2時過ぎには、ようやく成熟・硬化した。
 


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 セミの羽化が夜に行われるのは、長時間同じ場所で行う羽化を、天敵である鳥類が活動する明るい時間帯でのリスクから避けるためだといわれる。
 また、夜間も活動する獣などによるリスクから避けるために、場所によっては届かない高い枝まで登ることもある。

 街中にある小宅の、ごく小さな庭で眺められたこの出来事に、いま、わたしはいたく感動している。

 ところで、この季節、セミの声が夜にも聞こえて、うるさくて寝られないとの話がある。
セミの幼虫が地中で成長する期間は6年とされており、その6年の間に人間の身勝手で、幼虫の成育に必要な木々の伐採や這い出るのを妨げるような、整地・舗装などの環境変化がなかったことで、今わたしたちの身近でも鳴くセミの声が聞こえるのだ。
 そしてセミの成虫の寿命は2週間だともいわれ、人間の寿命に比べてすこぶる短い。

 だから少しの間我慢さえすれば、季節が変わり、また静かになるのだから。

 これからも人間は、どれほど彼らの信頼に応えていくことができるのだろうかと思う。






〇 今日の一献  僥倖のクマゼミの羽化。 しかし、、、

―― 自然界の厳しさ哀れ

 昨夕(午後5時半ごろ)玄関先のキンモクセイの樹の下に、セミの幼虫を見つけた。

 昨年の真夏には、我が家の庭でセミの這い出た穴を見つけたから、多分今年もその可能性を予想していたけれど、現に見つけられるとは思ってもみなかったから少し感激した。

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 それでキンモクセイの樹に戻せば、高く上っていって観察ができないから、樹から釣り下がった鉢のランの枝に留まらせておいた。

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 1時間ほどたって見に行ったら、背中を割って羽化が始まっていた。

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 幼虫の殻を残して身体を乗り出した後、羽が順に伸び始めた。

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 この幼虫は、クマゼミの幼虫だった。

 実は、わたしが見つけたときはこの幼虫は、動きが弱々しく左の第2肢の先が欠損しており、羽化してからもその欠損部分はそのままで、力強く殻に留まることもできず落下した。このため殻の隣の茎にわたしが留まらせて羽化の進行を佐けた。

 身体の弱った幼虫を見つけたからか、蟻が急に仲間を呼んで鉢を伝って来る動きが激しくなり、このままでは蟻の襲撃をかわすことができないだろうと、蟻を追い払ってから鉢を別の枝に移した。

 結局、この固体は羽化はしたものの右第1羽は展開せず奇形のままで成虫となり、ランの葉に留まり続けることもできず弱々しい動きで時間が経過し、残念ながら今日の昼にはとうとう虫篭の中で動かなくなり一生を終えた。

 自然界の厳しさを垣間見た気分だった。


 2年前の夏に、クマゼミが、わたしの住む名古屋地方で今や見慣れたセミとなったけれど、「わたしは、蚊に喰われる性質なので、夜間の行動はなるべく避けるようにしている。したがって、子供の時にセミの羽化を見たことがあるが、ここで提供できる羽化の経過記録画像はない。」と書いた。
 今回、そのセミの羽化が不完全であったが、自宅の庭という思いもかけぬ身近で見られたことを僥倖として感謝したいと思う。


 参考
〇 今日の一献 クマゼミは、今や見慣れたセミに
よそ者・変わり者(a stranger)から見慣れた人(a familiar)へ

http://2011deko.blog.fc2.com/blog-entry-299.html

〇 今日の一献 クマゼミは、今や見慣れたセミに

―― よそ者・変わり者(a stranger)から見慣れた人(a familiar)へ

 この夏はまた暑さがひときわ厳しく、全国的に猛暑日の記録を更新している。
 一説によると、東南アジアの赤道に近い国々の暑さよりも、日本の暑さの方が厳しいのではないかとさえ言われているほどだ。

 昭和30年代に名古屋地方で小学生だったわたしは、夏休みになると、毎日のように自宅の近くの幼稚園に出かけては、園庭に植えられている数本の大きなポプラの木の高い幹で群がって鳴くセミを、篠竹の先端に鳥モチをつけた竹竿で採集したものだったが、当時のセミは、大半がアブラゼミで、時々二回りほど小さいニイニイゼミが採れた。

 だから、わたしの場合、セミといえば茶色の翅をつけて「ジージー」鳴く、アブラゼミを指す。

 蛇足ながら、記憶はおぼろげだが、当時の小学館の月刊誌の付録にあった『動物カルタ』の「セミ」の絵札を取るときの読み上げは、たしか「セミの一生は、10年地中で生きてきて、出てきてたった1週間」というのがあったように思う。


〇 Stranger から Familiar へ
 ところが、このところ温暖化のせいか、名古屋市内のわたしの職場の近くの公園などで、セミの声を聴いたり見かけたりするときには、ほとんどが「シャアシャア、ワシワシワシ」とうるさく鳴く大きなクマゼミで、かつて隆盛を誇ったアブラゼミは、たまにしか見かけないように変わってきていることに気が付く。
 そして、ニイニイゼミの声は、まったく聞かない。

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 昔は、その透明で丈夫な翅を持ち図体の大きなクマゼミは、名古屋の東部の丘陵地で、ツクツクボウシやミンミンゼミなどに混じってたまにしか見かけない希少なセミだったから、幸運にもそんなクマゼミを捕まえた者は、皆に得意げに見せびらかし、その彼には多くの羨望の目が注がれたものだったけれど、今ではごく普通の見慣れたセミ(a familiar)になってしまった。
 
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 夜間、地中から幼虫が這い出した穴の跡。
 幼虫は、樹木の根の液を吸引して生育するから、穴は樹木の周りに多く見られる。

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 幼虫の羽化は、天敵の居ない夜間に行われ、朝には幼虫の抜け殻だけが残されている。
 アブラゼミなどと違い、なぜか、クマゼミの幼虫の抜け殻の背・腹には、泥が残るという。

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 穴から這い出た幼虫は、夜間でも、公園の街路灯のあるような場所によっては、天敵を避けて高いところまで上り羽化をする。
 (わたしは、蚊に喰われる性質なので、夜間の行動はなるべく避けるようにしている。したがって、子供の時にセミの羽化を見たことがあるが、ここで提供できる羽化の経過記録画像はない。)

 クマゼミの生活史は、研究者の間でいまもまだわからないこと、未解明なことが多いという。
 それでも産卵から羽化までは、ほぼアブラゼミと同じく丸6年はかかることが判ってきたそうだ。

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 成虫になってからの寿命は、普通約2週間程度という。


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〇 クマゼミ(熊蝉)Cryptotympana facialis
 セミ科の種類に分類されるセミで、成虫の体長が60~70mmほどになる日本特産種の大型のセミだ。
 幼虫は6年間(プラスマイナス1年間)を地中で暮らし、7月下旬から8月上旬の最も暑い頃が発生のピークで、成虫の寿命は2週間程度とされている。
 翅は透明で、背中側はつやのある黒色、腹部中ほどに白い横斑が2つある。温暖な地域の平地や低山地に棲息し、都市部の公園や街路樹などにも多い。

 そもそもクマゼミは、九州などの温暖な地域に多いセミで、かつては本州では珍しいセミであったけれど、近年の急速な温暖化で生息域の東進・北上が目立っており、今では関東の茅ヶ崎・平塚や横須賀市南部、そして北陸の金沢あたりまでに広がってきているという。






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